文学サイト「中国当代詩歌論壇」が二度目の閉鎖

2007年07月16日 07時44分
 【大紀元日本7月16日】中国当局によるインターネットへの監視は、時事と政治性のサイトに限らない。文学の論壇も最近、再度強制閉鎖されている。プロバイダーによると、中国新聞弁公室の命令で、詩人・魯揚が主宰する「中国当代詩歌論壇」が閉鎖された。

 博訊ネットによると、国内の詩人・魯揚氏が主宰する「中国当代詩歌論壇」とそのほかの2つの論壇が最近、再度強制閉鎖となった。ラジオ自由アジア(FRA)は7月12日、上海のインターネット接続サービスのプロバイダーを電話取材した。対応したスタッフは魯揚氏のサイトが閉鎖されたことを認め、理由について、「厳重な問題に触れている」「中国新聞弁公室が閉鎖を命じた。単純な理由ではないはず」としながらも、詳しい説明を避けた。また、このスタッフは、「国家の規定に違反するサイトは必ず閉鎖される」と話し、「国家の規定は、政治政策あるいは、国家政策を指している。例えば、反共産党、法輪功などの情報を発見した場合、例え、一つや、二つの書き込みだけでも、プロバイダーが必ず削除する。もし、このような書き込みが多い場合、サイトを閉鎖する」と説明した。

 また、記者が魯揚氏への取材を試みたが、彼の電話はずっと不通だった。

 博訊ネットは、「今回、魯揚氏のサイトの閉鎖は、六四天安門事件関連の書き込みが当局に見つかったため」と報じている。

 「中国当代詩歌論壇」の常連客、文学愛好者の北さんが7月10日、「このサイトにはあまり敏感なものがない。私はすでに2、3年間閲覧してきたが、基本的にあまり政治を論じない。詩と短歌を議論するのがほとんど。このサイトの利用者は非常に多かった。皆、詩と短歌の愛好者ばかり。我々詩を書く人は、政治にはほとんど触れない」と驚きを隠しきれない様子だった。

 2003年、山東省聊城在住の詩人、教育関係者・魯揚氏が同論壇を設立した。たちまち、国内の当代詩人と愛好者の間で人気となった。昨年4月には、当局の命令により、プロバイダーが同サイトの接続サービスを中止した。魯揚氏が中国の現行教育制度を批判する「心霊の教育」という文章を掲載したのが理由だった。国外メディアがこの件を報道し、国内外の文人がサイトの再開を強く求める中、昨年5月、論壇が再開された。今回の強制閉鎖は2度目となる。

 「独立中文筆会」の理事・趙達功氏は、「詩と短歌は中国当局にとって、非常に敏感である。詩人は往々にして、感情豊かで、詩を通じて、社会現象への不平不満などを上手に表す。ネット監視者が厳密に監視し、書き込みを削除するのは確かだが、詩と短歌の場合は状況が異なる。彼らはあまり詩を知らない、あるいは、知っても削除の方法が分からない。そのため、論壇を閉鎖するやり方を選んだ。この共産党は、本当に…。毛沢東は当初、『小説を用いて、党に反対する』と発言したことがある。いわば、例え文学作品でも、共産党をすこしでも批判的な表現になると、この党は断じて許さないのだ」と話した。

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