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【ハーブティーを楽しみましょう】(20):クローブ

 【大紀元日本12月16日】「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップとかのこ草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たらすぐに、常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M. Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。 

クローブ(Syzygium aromaticum)

 
クローブ(絵・前田純子)

今回のハーブはクローブ、和名は丁子です。クローブは、ふともも科の常緑樹で10~20mぐらいに伸びます。原産はフィリピンなど東南アジアの熱帯ですが、現在ではマレーシアやアフリカ東海岸などで栽培されています。葉は5~15cmの楕円形で枝先に白くて小さな花を付けます。ハーブには、開花直前の花の蕾を採取し、空気乾燥させて使用します。

 【適用】

 クローブは、昔から香りの良い優れたスパイスとして、魚料理、肉料理、野菜料理、飲み物、果物のコンポートなど幅広い料理に使われています。ドイツではクリスマスシーズンには欠くことのできないスパイスです。クリスマスの種類豊富な焼き菓子、それに、戸外のクリスマスマーケットで体を温めてくれる飲み物グリューワインなど、クローブの香りがなくてはできあがりません。

 クローブはその香りだけでなく、殺菌作用、鎮痛作用、防腐作用、消化促進作用、強壮作用などにより、古くは古代エジプトにまでさかのぼって珍重されてきました。ヨーロッパ中世のコレラ・ペストの大流行時には、医者はクローブをつないだ鎖を首にかけ、クローブを口に含んで患者の治療に当たったといいます。歯が痛いときにも、クローブを数個口に含みゆっくりかむと、痛みと炎症を抑えます。

 【体を温め、強壮効果もあるグリューワインの作り方】

 赤ワイン(軽いもの)500mlに水250mlとクローブ5個、シナモンスティック1本、レモンの皮1個分、砂糖大さじ3(好みによって調整)を加えて加熱、ただし沸騰させてはいけません。あつあつを召し上がってください。

 【有効成分】

 芳香油(主にオイゲノール)、タンニン、フラボノイド

(エリカ)

 (08/12/16 19:50)  





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