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金融サミットで共同声明をする英国のブラウン首相(Getty Image)

G20:緊急支援枠1兆ドル超の確保で合意、世界主要株市場が好感し株価が上昇

 【大紀元日本4月5日】ロンドンで開催された20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)が2日に閉幕した。各国首脳は世界同時不況への措置として、新興国・途上国の支援を中心に合計1兆ドル(約100兆円)超の緊急支援枠を確保することを合意した。

 閉幕前に金融サミット開催国のイギリス・ブラウン首相が読み上げた共同声明によると、各国首脳はIMFへの緊急融資枠を3倍に拡大し、7500億ドルにし、流動性を増強するために、IMFの特別引き出し権(SDR)2500億ドルを加盟国に追加配分することに一致した。

 また、金融サミットは途上国への支援として世界銀行などの金融機関に1000億ドルを拠出することやIMFの最貧困国への融資枠を60億ドルに拡大することも合意した。共同声明では、各国の景気対策総額は2010年末まで5兆ドル(約500兆円)に達し、世界の成長率を4%押し上げると明記した。

 各国首脳は金融規制と監督の強化で一致

 金融規制及び監督の強化に関して、各国の指導者はヘッジファンドを含む金融危機を金融規制及び監督の範囲に追加することを合意した。これは1999年G20が開催以来初めての決定。これによって、ヘッジファンド及び格付け会社に対する登録制が導入される予定。また、ヘッジファンドはレバレッジの倍率や流動性の状況などを含む関連情報や発生可能のリスクへの評価などを公開しなければならないことを義務づけられた。

 また、ヘッジファンドのほかに、システム上重要かつリスクのあるすべての金融機関、商品、市場を規制及び監督の範囲に入れることも決定した。主要国の金融当局で構成されている金融安定化フォーラム(FSF)を基に、新たな「金融安定理事会」を設立し、IMFともに金融規制を一層強化していくという。

  金融サミットはタックスヘイブン(租税回避地)を含む非協力的な国、地域を公開し、制裁措置の発動も講じられることを合意した。

 世界主要株市場株価上昇

 世界景気回復に向けて各国間の協力が最確認できた金融サミットに対して、世界主要株式市場が好感し、金融株への買いが集中し、それぞれ反発を見せた。

 米国のダウ30種工業株平均及びナスダック総合指数は2日に一時前日比で3%上昇。2日のロンドン市場のFT100種総合株価指数、フランクフルト市場のドイツDAX株価指数やパリ市場のCAC40指数の終値は前日比でぞれぞれ4%、6%と5%上昇した。

 アジア市場においても、日経平均株価と香港の恒生指数の終値も前日比でそれぞれ4・4%と7%上昇した。2日日経平均株価は1日の上昇に引き続き、大幅に上昇し、約3か月ぶりに8700円台を回復した。

 世界株価の急上昇やドル高を受け、国際原油価格も1バレル=50ドル台に回復。2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)5月物は前日比で4・25ドル高で、1バレル=52・64ドルで取引を終えた。

 
(翻訳編集・張哲)


 (09/04/05 17:01)  





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