中国当局、女性活動家7人拘束か 国際女性デー前に言論封じ込め

2015年03月09日 14時30分
【大紀元日本3月9日】中国当局は、3月8日の国際女性デーを前に、女性の権利保護を訴える活動家数人を拘束した。女性人権グループは「活動家の逮捕に何の法的手続きもなく、女性デーを祝うことを容認していない」と非難した。

 拘束された1人の艾可さんは、公共交通機関でのセクシャル・ハラスメントがなくなるよう訴える活動を続けていた。国際女性デー前日の7日には関連イベントを開く予定だったが、警察は艾さんを拘束し、開催を阻止した。

 女性活動家の拘束に関するニュースは7日早朝から中国簡易投稿・微博(ウェイボ)で出回り始めた。少なくとも北京や広州市で合わせて7人が逮捕されている。雲南省でも数人の女性活動家が警察に拘束されたと、ネットで情報が流れている。

 1995年9月、中国北京で第4回世界女性会議が開かれた。中国は参加国として「北京宣言」に調印し「すべての女性と女児の人権と基本的自由の保障」を推進すると約束した。今年はこの宣言から20年を記念し、国連の人権高等弁務官は、本人と家族に危険を伴う女性擁護を働きかけた活動家に感謝の意を示した。

 しかし、北京宣言を中国当局は尊重していない。中国女性活動家グループ「女権之声」は微博の公式アカウントで「警察が6日に3人の活動家を拘束した」と伝えた。同アカウントは検閲対象になり、メッセージの削除と発信が何度も繰り返された。

 削除される前の「女権之声」のメッセージによると、北京の女性活動家2人が6日23時に「警察が突然侵入し、女性が連れ去られ、12時間行方がわからなくなった」。また別の広州の活動家は同日から行方不明で、雲南省の活動家はホテル滞在中に拘束されたという。同グループは「警察はセクシャル・ハラスメント停止活動が怖いのか」と非難し、北京警察の連絡先を掲載し、女性の解放への支持を訴えた。

 拘束された女性活動家たちは、公共交通機関での女性に対するセクシャル・ハラスメントを阻止するため、手作りのステッカーを作成し、国際女性デーに合わせて配布するキャンペーンを展開していた。

 「女権之声」は今回の拘束について「法の支配を強化しているが、夜中に家宅侵入して連行する行為に何らの法的手続きも行わない。さらに、家庭内暴力や強姦に関する取り締まりに関しても動きが悪い」と痛烈に批判した。また女性の人権を祝うことは表面的な言葉だけに終始し、実際は女性活動家を拘束していると訴えた。

女性活動家たちが作成した、公共交通機関でのセクシャル・ハラスメントの停止を訴えるステッカー (weibo)

(翻訳編集・佐渡 道世)


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