大紀元評論員・謝天奇

江派最大の「金庫番」拘束から見る 習政権の「打倒江派」策

2017/02/16 12:32

  江沢民派の主要メンバーの親族と深い関わりを持ち、「金庫番」を担ってきたとされる中国本土の実業家・肖建華氏。伝えられるところによると、肖氏は1月27日夜、香港から中国本土へ連れ戻され、北京で調査されているという。大紀元コラムニストの謝天奇氏は、習政権による今回の動きは、少なくとも「十九大までに江派の常委を失脚」「金融業界での粛正を強化、江派の『経済クーデター』阻止」「香港情勢を有利に動かす」など3つの狙いがあると分析している。

その1「十九大」までに江派の常委を失脚させる

中国本土へ連れ戻されたとされる香港の実業家・肖建華氏
​(getty images)

 伝えられるところによると、肖建華には、江派の多くの主要メンバーの親族と親交がある。例えば、曽慶紅の息子・曽偉を始め、前中央銀行頭取である載相龍の娘婿・車峰、梁光烈前国防部長(国防大臣)の息子・梁軍、2015年に失脚した周永康の息子・周浜、賈慶林の娘婿・李伯潭など。

 肖が絡んだ最も知られる政商結託の例は、07年、曽偉が、資産価値738億元(1兆2,108億円)の山東省最大の国営企業「魯能集団」を、わずか30億元(約492億円)で買収した一件。肖はその出資者だったとされる。


​ 2月2日、ある人物は中国のSNS微信(WeChat)のグループチャットのなかで、「今回の肖建華拘束には、中共の現職高官と退職高官の親族の不正蓄財がからんでいる。来たる19大の人事にも影響する」と投稿した。

 さらに、肖建華の設立した企業グループ「明天控股集団(明天系)」は、いわゆる利権を握る政府・企業高官のために、早くから不正な取引やマネーロンダリングを行ってきたと指摘。

 投稿者は、明天系と繋がる江派高官を「長者(江沢民)」「軍師(曽慶紅)」「慶林(賈慶林)」「雲山(劉雲山)」「徳江(張徳江)」とのコードネームを記した。

 2月3日、信頼できる中南海の消息筋は大紀元に対し、肖建華は、中南海でも高層レベルで重要議題とされ、彼が動かせる資金はおよそ2兆元で、江派最大の「金庫番」であると認識されていることを明かした。

 また、肖建華は現在、北京で調査を受けているが、取り調べの目的は、江沢民や曽慶紅、現職の常委張徳江らを含む多くの江派高官の汚職証拠を掴むことだという。

その2 金融業界での粛正を強化し、江派の「経済クーデター」を阻止する

編集部からのおすすめ
関連記事
^