THE EPOCH TIMES

米、中国に貿易赤字11兆円削減要求 さらなる強硬措置の可能性も

2018年03月09日 19時00分

 米中貿易摩擦が高まるなか、米トランプ大統領は7日、自身のツィッターに「中国に対して貿易赤字10億(約1060億円)ドルを削減するよう求めた」と書き込んだ。しかし、米メディアは、米政府は実際、中国に対して1000億ドル(約10兆6000億円)の貿易赤字削減を要求したと報じた。

 昨年、中国のモノの対米貿易黒字が3752億ドル(約39兆7712億円)に達し、過去最高を記録した。

 中国当局は2月末、貿易問題で対立が深まる米中関係を回復させるため、習近平国家の首席経済顧問、劉鶴・中央財経領導小組主任を米に派遣した。

 8日付米紙・ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は情報筋の話を引用し、米政府高官と劉氏の会合で、米側が中国に対して1000億ドルの貿易赤字削減を求めたと伝えた。これに対して、劉氏は「双方の莫大な貿易赤字を削減することは中国の国益に一致する」、「中国は輸出主導の成長モデルからの脱却を目指している」と述べた。

 トランプ大統領は1月、中国を念頭に、太陽光発電パネルに高率の輸入関税をかけると大統領令に署名した。

 また、大統領は今月1日、鉄鋼やアルミニウム輸入製品に対して、それぞれ25%と10%の追加関税を課すと表明し、8日に大統領令に署名した。新制度は23日から適用が始まる。カナダとメキシコは除外された。EUや日本など各国は同措置に反発している。

 米ロス商務長官は8日、米メディアCNBCの取材に対して、安価な中国製鉄鋼は他の国を経由して米国に入ることがあるため、関税実施対象国が多くなったと説明し、「中国当局は非常にずるい」と批判した。長官は、今後関税税率をめぐって各国政府との間で調整を行うと述べた。

 一方、中国当局が8日に発表した貿易統計によると、2月の対米貿易黒字が210億ドルで、1月の219億ドルからわずか減少した。1月と2月の対米貿易黒字総額は過去最高となった。

 中国当局が譲歩

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