陳方安生・前香港政務長官「香港は、自由民主を回復する瀬戸際」

2006年07月10日 16時19分
 【大紀元日本7月10日】香港大学の民意調査によると、陳方安生・前香港政務長官が「七一パレード」に参加したことにより、同パレードの参加者25%に激励鼓舞する作用があったという。陳方氏は、パレードの行進中に中共当局が弾圧している法輪功を公に賞賛したが、同氏が辞職に追いやられた理由もこのためであるとみられている。

 BBCによると、香港大学は1日、「七一パレード」の際に、参加者600人に対し民意調査を行い、27%が陳方氏の呼びかけは重要であると回答した。また、同氏の呼びかけにより、今年の同パレードの参加者は前年度に比べ、大幅に上昇したという。

 今回のパレードで、香港民間民主陣線から、5万8000人が4~5時間にわたる行進を行った。昨年の2万1000人より倍増したという。一方、香港警察側の統計数字では今回のパレードの参加者は2万8000人であるとしたが、やはり昨年の1万7000人より60%の増加であった。しかし、VOA放送局は、香港警察側が出した推定数字には、常に香港当局の息がかかっていると指摘した。かつて香港で行われた大パレードは推定50万人であったが(100万人という見方もあった)、警察側が出した数字では20数万人であったという。

 陳方氏はこのほど、大パレードへの参加を強調、政治的な発言を繰り返すことから、人々は香港行政長官の次期選挙に出馬する意向かとの関心を寄せた。一方、左派が「陳方氏の心は、皆が知る」と言明したが、同氏は一切のコメントを避け、「未来は何が起こるかは分からない。慎重に見て行きたい」と述べた。

 香港の良心

 陳方氏はかつて、香港の公職に38年間就き、政務長官の在職中には、香港職員18万人を管理し、功績が特に顕著であったため、かつて英国女王より大英帝国司令勲章を授与された。

 しかし、2001年1月12日、陳方氏(当時60歳)は突如として辞職、表面上では董建華氏と北京当局とうまくいっているように見えたが、外界から2つの原因が指摘された。間接的な原因として、中共当局の香港に対する締め付けが厳しくなり、同氏は復命が困難になった。西側メディアの評論によると、同氏は数少ない気骨ある香港英国高官であり、「香港の良心」と評価している。

 また、直接的な原因として、董建華氏および中南海の巨大な圧力にもかかわらず、同氏は2001年1月14日、法輪功の国際修煉交流会が開催される際、「中環大会堂音楽ホール」を法輪功学習者に貸すことに同意した。

 関係者によると、陳方氏が法輪功に同情支持したのは、江沢民・董建華両氏が同氏を辞職させたもっとも重要な理由の1つであるという。その後、中共当局は「基本法第23条草案」を提出、香港の「一国二制度」を全面的に終結させようと企図したが、香港政界第2の大人物である同氏の「名誉や忠義を重んじていさぎよく死ぬ」という引き際が、香港市民にさらに賞賛された。




 法輪功を賞賛

 2005年12月4日、同氏は一般市民の身分で香港当局の政治制定法案に反対し、普通選挙を獲得するために25万人の大規模パレードに参加した。さらに1日、同氏は再び、普通選挙実現のために、七一パレードに参加、明慧ネットの報道によると、同氏は途中で2度も偶然に法輪功学習者に出会い、「多くの人は法輪功が素晴らしいことを知っており、法輪功を支持している」と公の場で意見を表明した。

 再び出馬

 張三一言氏は、陳方氏の2005年パレード参加を評して、胡錦濤政権が全面的に専制を強化している一方で、在野では人権擁護の活動が続出し、政局はまさに「自由民主の人権勢力が専制に決戦を挑む序幕を迎え、大陸では自由民主を獲得する肝心な時であり、香港では、自由と民主の人権法治を取り戻す、死ぬか生きるかの瀬戸際」であるという。

 政治家としての陳方氏は、この時期に自らの立場を公やけに表明し、民衆による民主と自由の獲得を鼓舞し、専制独裁に反対している。これこそが「陳方氏の心、皆が知る」であろう。

 
(記者・文華)


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