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ヒマラヤ氷河溶解:季節性河川で深刻な水不足

 【大紀元日本11月22日】地球温暖化の影響を受け、ヒマラヤ山脈の氷河の溶解が加速している。このため2035年に完全消失する可能性があると欧米の科学者が警告を発した。同時に、この溶解速度から見るとインド平原北部の大河は将来、水源の増減・消滅により特定の時期だけに現れる季節性の河川に変化する可能性があり、氷河を水源とする地域に数百万人に深刻な水不足をもたらすとしている。

 事実、中国の科学者も最近青蔵高原でよく似た現象を発見している。報道によると、中国科学院青蔵高原研究所は最近、ヒマラヤ・シシャパンナ‐ナムナニ氷河科学考察隊を組織し、シシャパンナ地区氷河の観測を2ヶ月間にわたり行った。これにより、現地氷河の消失後退が1年で10m以上という速さであることを発見したという。

 インド国家地球物理学研究所の調査によると、カシミール地区のヒマラヤ大氷河が2007年にほぼ22m後退、そのほか小型の氷河が完全に消失したという。

 インド気象庁は、もし地球が現在の温暖化速度を維持し続ければ氷河の溶解速度はさらに加速すると警告している。

 科学界ではアジア上空に約3・2kmの厚みを持つ汚染雲が氷河の溶解の速度を速めている原因の一つではないかと考えている。人類が薪や林を燃やすことにより汚染雲が形成され、以前は地面の温度を下げていると見なされてきた。しかし科学者の現在の見解では、これらの雲の中に含まれる灰の浮遊粒子が実は太陽光を吸収し、地面に吸収される熱を50%近くも増加させているとのことだ。

 
(翻訳・坂本)


 (08/11/22 09:06)  





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