<中共ウイルス>中国ハルビン市で集団感染発生、内モンゴルが省境を封鎖

2020/04/20
更新: 2020/04/20

中国東北部、黒龍江省ハルビン市で中共肺炎(新型コロナウイルス感染症)の集団感染が発生し、感染者が増えている。中国紙・北京日報4月18日付によると、17日午前0時までに、ハルビン市での感染者数は43人に達した。うちの17人は無症状感染者だという。黒龍江省衛生健康委員会が、43人の感染経路を調査した結果、感染源は3月19日に米国から帰国した22歳の女子学生であることが判明したという。

女子学生がハルビン市の自宅で隔離をしていた間、同じマンションに住む女性住民が感染し、その後同住民の親族などが次々と感染した。親族1人が別の病で、ハルビン市第二医院とハルビン医科大学付属第一医院で受診したため、複数の患者と家族、医療従事者が感染した。

北京日報によると、黒龍江省に近い遼寧省の衛生当局が17日に発表した新規感染者は、ハルビン医科大学付属第一医院で感染したとした。

17日夜、ハルビン市の陳遠飛・副市長、市衛生健康委員会の丁鳳姝・主任などを含む18人の党幹部と市政府高官が、感染拡大防止対策の不手際で処分を受けた。

ハルビン市民の李恵さん(仮名)は17日、大紀元の取材に対して、市内複数の集合住宅で外出規制措置が実施されたと話した。

内モンゴル根河市が省境を封鎖

黒龍江省での感染者急増を受けて、同省と隣接する内モンゴル自治区の根河市は、4月17日から、市の管理下にある満帰鎮と漠河県に位置する黒龍江省との省境を封鎖すると発表した。市政府は、黒龍江省の住民が根河市に出かけないよう呼びかけたほか、市民に黒龍江省に行かないよう要求した。

市政府が各部門に送った通知では、列車や長距離バスのステーションなどでの検疫対策、市を出入りする車両の検査や管理などを強化すると指示した。

ロシア中国大使が帰国者を非難

黒龍江省にあるロシア国境の街、綏芬河(スイフェンヘー)市では3月末以降、中共肺炎の患者が増えている。ロシアで中共肺炎に感染した帰国者がウイルスを持ち込んだことが原因だとされている。

米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、4月19日時点のロシアの感染者数が4万2853人となった。

ロシアでは、3月末から感染が急拡大したため、中国人ビジネスマンや留学生が次々と帰国した。

中国の張漢暉・駐ロシア大使は4月17日、中国中央テレビ(CCTV)の番組に出演し、「一部の中国人がある方法で(ロシアとの)国境を突破して帰国した。この結果、ウイルスを国内に持ち込んだ」とし、「不道徳だ」と痛烈に非難した。中国の外交高官が国営メディアで帰国した国民を批判したのは異例だ。

張大使の発言に関して、中国国内ネット上で波紋が広がった。ネットユーザーは、一部の帰国者は、綏芬河市にあるロシアとの国境が閉鎖される前に、通常の手続きを経て帰国したため、「無理やりに国境を破ったのではない」と反論した。

また、一部のネットユーザーは、ロシアの感染者急増で「急いで帰国したい同胞の気持ちと行動は理解できる」と示し、張大使に対して「自国民に全く同情心を持っていない」と非難した。

(翻訳編集・張哲)

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