THE EPOCH TIMES

中国 台湾海峡で頻繁に挑発、米影響力に対抗=台湾学者

2018年01月12日 13時16分

 最近、中国当局が台湾海峡で挑発行為を繰り返している。人民軍が昨年10月下旬以降、同海峡での巡航と飛行が活発化したほか、中国当局が今年に入って一方的に、同海峡を飛行する新たな民間航空機用航路「M503」の開通を宣告した。専門家は、一連の挑発行為は、アジア太平洋地域における米の軍事影響力に対抗するためだと分析した。

 心理戦を超えた神経戦を展開

 中国当局は4日、現航路の流通量を緩和するために、航空路「M503」の北方向と3本の支線航空路の使用開始を発表した。「M503」は台湾海峡の中間線付近まで約7.8キロ離れている。台湾政府は、同航空路の開通が「領空を侵犯する可能性が高い」と強く抗議した。

 国立台湾大学国家発展研究所の曽建元博士は、中国当局の発表について、「中国当局は一方的に、2015年3月に行われた馬英九政権との合意を破棄した。台湾への挑発行為だ」と批判した。

 曽氏によると15年、台湾の馬政権と中国当局の間で、台湾海峡での航空路設定について「必ず両政府間の交渉と双方の承認を経なければならない」と合意した。

「当時、馬英九総統の強い意向で、中国当局は同航空路を(海峡の)西側に移動した」

 曽氏は、今回中国当局が一方的に台湾との合意を破棄したことは、今後台中政府間、または民間の事務的レベルの協議ルートが全面停止になることを意味すると指摘。

 台湾は国際民間航空機関(ICAO)の加盟国ではない。このため、台湾はICAOに対して中国側の航空路「M503」使用開始に異議を申し立てることができない。この状況に、台湾政府は究極な選択を迫られているという。

「台湾は中国の航空路使用開始を黙認するのか、あるいは中国の高圧な態度に徹底的に抵抗していくのかを決める必要がある」

 曽氏は、中国側が2つの目的を達成するために、現在対台で心理戦を超えて「神経戦」を行っていると非難した。

 一つ目は、台湾政府が今の米国寄りから中国寄りに変化させることだ。台湾政府が中国当局の反応に戦々恐々となり、中国の顔色や機嫌を常に伺うようになることが狙いだという。これによって、最終的に同地域における米の影響力の弱体化を実現していく。

 2つ目は、台湾が中国の一部であることを国際社会に対して強くアピールすることが狙いだ。

 台湾が少しでも中国当局に妥協をすれば、今後中国当局は対台の圧力をさらに強めていく、と曽氏が警告する。

「M503」航空路のほかに、中国は年明けに、文化面でも引き締めを強めた。

 当局が7日、台湾人有名女優のルビー・リン(林心如」氏が製作・主演したテレビドラマ(中国語タイトル『我的男孩』)の放送を中止した。中国国内で2話だけを放送された直後の決定だ。理由は、同ドラマの製作に、台湾文化省から約2000万台湾ドル(約7600万円)の補助金を受けたとして、リン氏は「台湾独立支持者だ」と通報されたからだという。

 「台湾は、米軍の重要戦略的位置にある」

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