THE EPOCH TIMES
監視目的か

「自宅刑務所」新疆の家庭に政府職員がホームステイ 100万人規模

2018年05月29日 16時05分

中国北西部新疆ウイグル自治区の一般家庭では近年、政府幹部による定期的な「ホームステイ」の受け入れを強いられている。中国政府による「民族団結」を名目とした厳しい監視が目的とみられている。官製メディアによると、2018年は職員100万人を同地農村へ派遣した。

国際人権組織ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)5月13日の報告によると、新疆地区では今年初めから、ウイグル人の家族は政府職員の招待を強いられ、暮らしぶりや政治観について情報を公開するよう求められている。

HRWは中国共産党政府に対して、「国際人権法のもとで保護されている少数民族の文化的権利、プライバシー、家庭生活を侵害するこのホームステイ計画を、直ちに終了すべきだ」と提言している。

HRW中国上級研究員マヤ・ワン氏は「ウイグル族家族の日常は文字通り、共産党政府の目の届く範囲内で、寝食するよう強いられている」と報告書に記している。

2016年10月、共産党政府は「民族団結」をスローガンに掲げた家族化計画を打ち出し、2カ月毎に11万人もの政府職員を派遣し、ウイグル人の家庭へホームステイさせた。一度の滞在は5日間~1週間とされる。

官製メディア中新網2017年12月の報道によると、政府はこの家族化計画を2018年初めに延長・強化すると発表。さらに増員して100万人の職員を新疆地区農村部の家庭に一時居住させ、職員は家族と「共に食べ、共に住み、共に労働し、共に学習」させるという。

共産党政府は、ウイグル人がこのホームステイを拒む権利を持つかどうかを説明していない。

ラジオフリーアジアによると、政府職員は家庭訪問中に「家族に関する情報を収集し、最新状態に更新する」という。たとえば家族構成の変化、他地域からの移住者、政治的見解、宗教など。職員は「問題」を報告し、これを「是正」する活動が許可されている。

中新網によると、職員は滞在中、中国北京語(共通語)を教えたり、中国国歌や共産党を礼賛する歌を歌ったりする。また、街内の広場で中国国旗を掲げる国旗掲揚式を開催し、家族を招待している。

新疆ウイグル自治区は「自宅刑務所」と化す

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