大晦日、北京請願者たちの厳しい現実

2006年01月31日 08時20分
 【大紀元日本1月31日】1月29日、中国は旧正月を迎えた。しかし、中国大陸の数十万人もの請願者は依然として辛い陳情の道を歩んでいる。

 大晦日の1月28日、北京の国際難民署や世界人権などを訪れた約5、6百人の請願者は警察に連行され、馬家楼などの派出所に拘禁された。拘禁室の中の温度は氷点下4~5℃にもなり、請願者らは足を踏みならして暖を取る。拘禁された請願者たちの中には1、2才の乳児を抱いている母親もいた。

 また、一部の請願者は胡錦涛国家主席と温家宝総理の住宅近くへ年始参りに訪れた。住宅の周りには少なくとも6台のパトカーと20人以上の警察がパトロールし、請願者200人余が拘禁された。連行を拒否したために、警察から暴力を受けた者も少なくなかった。

 吉林省から来たある請願者は、拘禁中、食事はもちろん、水も飲ませてくれなかったと憤慨していた。

 山東省から請願に来た銭麗麗さんは「今はとても正月を過ごせる状態ではなく、食べ物もない。一日中、何も食べていない」と話した。彼女は自分の息子が殺害されたが、地元当局が犯人を庇(かば)うので、仕方なく北京まで陳情しにきたと語った。「法律は全く無視されている。私が公安部へ陳情に行った時、受理してもらえず、殴られた。国務院へ陳情に行ったら、この案件は既に2度も決着がついたと地方政府から報告をもらっているため、受理できないと言われた。犯人をかばう口実ばかりだった」と憤りをこめて話した。

 北京南駅にあった一泊3、4元で泊まれる陳情村は当局により立ち退きを命じられたため、通常の旅館に宿泊する金がない請願者は路上で寝泊まりせざるを得ない。1月19日夜、北京警察は最高裁判所付近で野宿する請願者ら約100人を逮捕した。連行された請願者たちは未だに行方不明である。

 
(記者・趙子法)


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