中国太石村農民運動弾圧一周忌、強化される当局の締め付け

2006年07月27日 06時23分
 【大紀元日本7月27日】昨年8月中国広州市近郊の太石村で、住民らが村の土地徴用で汚職に関わったと される村幹部の懲戒免職を要求、地方選挙のやり直しを求める請願運動を起したが、当局に武力弾圧され、多くの村民が死傷し、89年中国の天安門事件以来中国最大の民衆虐殺事件となった。太石村事件発生から一年を迎え、村民らがこのほど周年忌を計画したが、再び当局に打圧され、暴力され負傷した村民が出た。一方、ここ一年間に村民への暴力行為が一層深刻化し、村の借金残高はさらに激増し、状況は益々悪化しているという。

 昨年8月、村の中共幹部は村が所有する土地の2/3(約1.5万アール)を強制売却し、その売却金を不正流用した。激憤した村民は村幹部の懲戒免職を要求、地方選挙のやり直しを求める抗議運動を起したが、武装警察500人に弾圧され、村民に多くの犠牲者が出た。同事件は中国農民の民主運動の芽生えと評価され、また、89年中国の天安門事件以来中国最大の民衆が虐殺される事件として、海外で広く注目されていた。

 ラジオ自由アジア (RFA)の報道によると、村民らが8月16日、当時の抗議現場で記念集会を開こうと計画したが、この情報を聞きつけた中共当局から妨害や脅迫を受けているという。

 村民代表のフォン秋盛によると、当局は、村民たちが故意に騒ぎを起こそうとしているとし、リーダー役の村民たちを監視し、さらに10日から村の出入り口に24時間駐屯し始めた。それと同時に、一部の村民に経済利益を与え、今回の集会活動を阻止するよう働きかけている。数日前に、村民(女性)の一人が村幹部の職務怠慢を指摘しただけで、幹部に雇われていたチンピラに包丁で刺され、背中に大けがを負った。その村民(女性)は警察に通報したが、警官が現場に現れたのは一時間後で、しかも犯人を捜査しようとしなかったという。

 村民呉耀球が、人権弁護士・郭飛熊氏を村に連れてきたため、村の幹部はならず者を雇い、同氏を襲撃、同氏は背中を切りつけられた上、手の指を切断された。

 また、村民が提供した情報によれば、最近村の人民代表を選出する際に、村民たちは村民代表のホン秋盛氏に大量の支持票を投じたが、最終選挙で中共幹部が、投票箱を強奪し、投票結果を開示しないまま、村民代表・ホン秋盛氏の落選を公表した。

 一方、村民たちが訴えている土地の強制売却による補償問題や、汚職幹部への懲罰問題などが解決されない上、状況がさらに悪化し、村の借金残高が2000万元(日本円約2億8千万円)も増えたという。

 これら一連の出来事から、国際社会で中国農民による抗議運動のモデルケースとも言われている太石村の民主抗争は、厳しい局面に立たされているが、村民代表のホン秋盛氏は、「我々は恐れない。いままでこうして歩んできたから。現在、一番肝心なことは、土地を奪還することである」と挫けない意気込みを語った。

 

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