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中国福建省、同日に市長と鎮長が自殺 増える官員の自死

 【大紀元日本4月12日】4月8日、福建省莆田市で、市長が市政府庁舎から飛び降りて自殺する事件が起きた。一方、同時刻に、同省の寿寧県斜浜鎮(区単位行政単位)党委員会副書記で、鎮長候補だった范志強氏が政府の寮で首を吊り自殺した。

 中国メディアの報道によると、8日午前8時頃、福建省莆田市の張国勝市長が、市政府庁舎から飛び降りて自殺した。張市長は、不動産建設をめぐる汚職について中央規律検査委員会から調査を受けていた矢先だった。一方、地元政府は中規委の調査と自殺の関連を否定している。

 目撃者によると、張市長は市政府庁舎の5階から飛び降り、駐車場に落下して即死した。警察は、他殺の可能性は低いと判断している。当局は「自殺の理由は不明」と発表しているが、張氏が前日に中規委の調査を受けていたことから、その圧力に耐え切れず自殺したという憶測が流れている。

 一方、同時刻に全く別の場所で、党幹部が自殺した。8日午前8時頃、寿寧県斜浜鎮党委員会副書記で、鎮長候補だった范志強氏が政府の寮で首を吊り自殺した。警察は、現場に残っていた遺書や遺物を検証した結果、心理的なプレッシャーが原因だと断定した。

 中国では近年、共産党幹部による自殺が相次いでいる。2009年には、官僚の「自殺」または「非正常な死亡」が13名に上り、「官員自殺年」と呼ばれていた。2010年に入っても、広東省茂名市検察長の劉先進氏や、江門市統一戦線部長の甄励富氏などの高官を含む「非正常な死亡」を遂げた官員は、すでに11名。死亡者の半数は腐敗に関わっていたとされている。河南省鄧州市建設局の劉雲峰主任は今年1月、中規委の調査を受けていた時に飛び降り自殺を図り、死亡している。

 相次ぐ中国の官僚による自殺について、腐敗のほかに、仕事のプレッシャーに耐えきれずに自殺を選んだ人も少なくないと専門家は指摘している。

(翻訳編集・YJ)


 (10/04/12 06:13)  





■キーワード
自殺  非正常死亡  官員  


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