印刷版   

有毒粉ミルクで結石の治療を受ける乳児(Getty Images)

中国有毒粉ミルク事件 被害者ら、香港で訴訟

 【大紀元日本5月6日】中国河北省の「三鹿集団」製の乳児用粉ミルクに、有毒物質メラミンが混入されていた事件で、被害を受けた乳児の保護者らは香港で、ニュージーランド乳業大手フォンテラ社を相手に、損害賠償の訴訟を起こした。フォンテラ社は「三鹿集団」の第二株主。

 フォンテラ社は香港の子会社を介して「三鹿グループ」の株を取得しているため、今回の訴訟も香港で起こしたと原告側は説明している。訴訟額は1・2万~3・3万香港ドル(およそ14万円~40万円)。

 原告は、河南省と湖北省在住の4人の被害児童の保護者たち。そのうち、河南省の陳璐さんのみが当局から香港行きの許可を得た。

 陳さんは4日、香港の裁判所で本件に関する事情聴取を受けた。「『三鹿集団』が粉ミルクのたんぱく質量を水増しするため、有毒物質メラミンを混入していたという事実を、大株主のフォンテラ社は2008年8月始めにすでに把握していたが公表しなかった」と彼女は指摘する。

 香港裁判所の裁判官は原告側に対し、当該児童の健康被害と同有毒粉ミルク摂取との因果関係を証明する病院の診断書の提示を求めている。5月25日に再審する予定。

 中国当局の公表によれば、全国で約30万人の乳児が三鹿集団の粉ミルクで腎臓結石を患い、6人が死亡したという。

 中国当局が決定した損害賠償金は、死亡した幼児に20万元(約300万円)、重症の幼児に3万元(約40万円)、治療を受けた一般の幼児には2千元(約3万円)。これらの賠償金は、「三鹿集団」が負担すると伝えられた。中国での補償交渉がうまくいかず、業を煮やした保護者らが香港でフォンテラを相手に訴訟を起こしたとも伝えられている。

(翻訳編集・叶子)


 (10/05/06 07:24)  





■キーワード
三鹿集団  メラミン  有毒  粉ミルク  損害賠償  香港  フォンテラ社  


■関連文章
  • 上海から強制送還 香港実業家ら、空港で籠城(10/05/04)
  • アジアTVの株、中国政協委員に譲渡 香港のマスコミを呑み込む北京(10/04/01)
  • 世界最大規模 ジュエリーショー開催=香港(10/03/13)
  • 【神韻の足音】⑰ 香港公演実現へ(10/02/14)
  • 化学工場から有毒ガス漏洩 住民4千人が避難=広州(10/02/10)
  • 広東省、有害粉ミルクの報道を制限(10/02/10)
  • <メラミン入り粉ミルク> 今なお10万トンが市場に流通=中国(10/02/08)
  • 新型H1N1ウイルス 目と鼻から感染可能=香港大学(10/02/05)
  • 独立系団体の文化出演へ当局の妨害 香港市民が抗議デモ、31日も抗議を予定(10/01/30)
  • 「神韻公演」香港での妨害 日本公演主催者側が記者会見(10/01/28)
  • 一国二制度の香港で、文化が政治の壁に突き当たる 勝つのは?(10/01/27)
  • 【記者会見】 神韻芸術団・香港公演を妨害する中共政権に抗議(10/01/26)
  • 主要団員ビザ却下 「神韻」香港公演、直前取消し(10/01/25)
  • 工業団地で大規模ストライキ 警察と衝突、百人以上が負傷=中国蘇州(10/01/18)
  • 「Yahoo!香港」掲示板閉鎖へ 政治的な原因か(10/01/13)