THE EPOCH TIMES

ーカラスノエンドウの思惑ー

2012年05月04日 07時00分
 【大紀元日本5月4日】豌豆に似た赤紫色の花と実をつけるカラスノエンドウは、今を盛りに空き地一面に咲いています。この花の下からアブラムシがびっしりとついているのをよく見かけませんか。真っ黒になっていることもあります。

 このアブラムシの排泄物は蟻の大好物です。蟻は食糧を貰うかわりに、アブラムシを別の場所に移動してやります。

 半田山植物園指導員の岡田さんによると、実はこの共生、カラスノエンドウにとっては、少し誤算でした。

 蟻が植物に近付けば他の虫は寄り付きません。カラスノエンドウはそれを目的に蟻を呼びつけようと、蟻の好む液を分泌したら、アブラムシが集まって来てしまいました。
スズメノエンドウ



 一方、分泌物を出さないスズメノエンドウにはアブラムシは集まってきません。スズメノエンドウは小ぶりで花も小さいのですが、両者の区別はこの蜜腺の有無で容易に確認できます。

 カラスノエンドウの思惑は外れてしまったのですが、蟻も寄ってくるため、その他の虫からは守られているようです。

(文と写真・吉備)


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