日米が離島奪還訓練、陸自の水陸部隊の新設控え

2017/09/29
更新: 2017/09/29

[東京 29日 ロイター] – 陸上自衛隊は29日、米海兵隊と離島奪還の共同訓練を米カリフォルニア州で実施すると発表した。中国軍が東シナ海で活動を強める中、陸自は水陸両用部隊の新設を今年度末に控えている。小野寺五典防衛相は会見で、「多くの島が存在するわが国の地理的特性を考慮し、武力攻撃への対処能力を向上させる」と語った。

「ドーン・ブリッツ(夜明けの電撃戦)」と呼ばれる同訓練は隔年で行われ、今回で3回目。10月7日から11月4日まで、水陸両用車のAAVを使って海から上陸したり、F35B戦闘機も参加して火力訓練などを実施する。

日本では大規模な離島奪還訓練を行う場所がないため、陸自関係者は「近々に迫っている水陸機動団の新編に向けた戦力化を図る上で重要な訓練」としている。

(久保信博)

Reuters
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