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中国国務院、過剰投資の抑制に向けた措置を推進

 中国国務院(内閣に相当)は14日、信用や投資の過剰な伸びを抑制し、経済の構造的問題を是正するための措置を講じる方針を示した。

 中国政府のサイトで明らかにした。

 報告は「現在の経済運営における主な問題は、固定資産投資の過剰な伸び、信用の高い伸びに加えて構造的不均衡が挙げられる」と指摘。

 そのうえで、固定資産投資を抑制するために信用や土地供給をコントロールするといった措置を講じる一方で、貿易の均衡を図るためにハイテク製品の輸入を拡大していく方針を示した。

 また他の政府機関に対して、過剰生産の問題に直面しているセクターの新規プロジェクトへの認可を大幅に制限するよう要請し、不動産セクターの投機的な動きを落ち着かせるため先月準備した一連の措置を「徹底実行」するよう促した。

 中国人民銀行(中央銀行)も国有商業銀行に対して、信用の過剰な伸びを抑え、特に過剰生産の問題を抱えるセクターへの貸し出しを抑制することに一層注力するよう求めた。

 中国国家統計局がこの日発表した5月の鉱工業生産は前年比17.9%増となり、過去2年で最大の伸びとなった。中国中銀が発表した5月のマネーサプライM2伸び率も目標を上回り前年比19.1%に加速した。

 アナリストらは、これらの指標によりさらなる金融引き締めの可能性が高まったとみている。

 DWS(フランクフルト)の新興国市場ポートフォリオ・マネジャーは、政府の今回の発表について「これらのコメントは一段の金融引き締めの可能性を示唆している。ただ、利上げだけではなく必要準備や窓口規制などの手段も用いられるだろう」と述べた。


[ロイター14日=北京]

 (06/06/15 10:10)  





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