新型インフルエンザ大流行の場合、ワクチン接種の優先順位は?

2006/06/17 22:20
 【大紀元日本6月17日】最近、インドネシアの北スマトラ州カロ県クブシンベレン村で、鳥インフルエンザに感染した一家8人のうち7人が死亡した件について、初めに発症した女性が鳥インフルエンザに感染した鶏と接触し、のちに、家族全員に感染したと推測されている。WHOは、「死亡した家族は、動物・家禽からの直接感染の徴候がないため、今回の件は人から人への感染とする見方もある」と指摘した。

 人から人への感染例の増加は、新型インフルエンザ大流行の予告かもしれない。この恐ろしい死亡率の感染症が世界的大流行を起こした場合には、甚大な健康被害と社会的・経済的影響が懸念されるため、最悪の事態を想定した準備が必要である。

 感染予防の有効な手段は、ワクチンしかない。大流行が起きて、十分なワクチンを国民に提供できない場合に、 誰に優先的に提供すべきかに関して、最近アメリカで議論が起きている。

 今まで、抵抗力の弱い高齢者らを優先すべきだという通説があるが、これに対して米国立衛生研究所の研究者らが異論を唱えている。 この研究所のエマニュエル博士らは、「若者の優先順位を上げるべきだ」と主張し、「高齢者の命を軽んずるわけではないが、将来のある若い人が人生をまっとうする機会を与えられずに死んでいくとしたら、これほど大きな悲劇はない」と強調した。 米政府が作成中のリストによれば、米国民のうち最優先に接種を受けられるのは、ワクチン製造現場の従業員と医療従事者であることが示されており、2位以下には、喘息、心臓病などのリスク要因を持つ患者や高齢者らが続き、2歳から64歳までの健康なグループは最後尾に並んでいる。これに対し、エマニュエル博士らのリストでは、2位以下には、13歳から40歳までの健康なグループが続いており、中でも警官や電気、ガス、水道の作業員らは真っ先に接種を受けるべきだとしている。高齢の病人は最下位になっている。

 一方、日本では、厚生労働省の意見によれば、ワクチン接種の優先順位は、医療従事者、社会機能維持者、医学的ハイリスク者が順番に並んでいる。ちなみに、抗インフルエンザウイルス薬使用の優先順位は、新型インフルエンザ入院患者、罹患している医療従事者及び社会機能維持者、罹患している医学的ハイリスク群、児童、高齢者、一般の外来患者の順に並んでいる。

(文子)


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