【大紀元日本9月6日】ここ20年来、ネパールではヒマラヤの氷河溶解が懸念されている。フヌル・シェルパ(Funuru Sherpa)さんの故郷であるデン・ボチェ(Deng Boche)村の上方にできた湖はますます大きくなってきている。シェルパさん(29)の祖父によると、50年前には湖は全く存在しなかったという。中央社が伝えた。
上流にあるイムジャ氷河が毎年約70mの速さで溶解しているため巨大な湖が現れたと専門家は分析する。この湖が決壊すれば、下流の村への大きな被害は免れない。
ヒマラヤ山脈の環境を研究する国際山地開発センター(ICIMOD)によると、ネパール国内の氷河は数世紀にわたって消失し続けている。また同センターの地形学者サムジワル・ラトナ・バジュラチャルヤ(Samjwal Ratna Bajracharya)氏は、「現在驚くべき速さで氷河が消失しており、過去30年の測定に基づくヒマラヤ山脈地区の気温上昇率は、世界平均の8倍に上る。海抜が高くなるほど溶解速度は速い」と指摘する。
面積が1平方キロメートルに達するイムジャ氷河の湖は、ネパールで2番目に大きな淡水湖で、水量はおよそ3600万立方キロメートル。洪水による脅威が最も大きいと見られている。
先日、ウダイ・ラジ・シャルマー環境局長(Uday Raj Sharma)は、イムジャ氷河の湖が決壊すれば、被害者の数は2004年のインド洋大津波の約22万人に匹敵する可能性があると示唆した。
災害が予想される山岳地帯の人々は、住み慣れた家から離れようとしない。湖水を汲み出す費用は高いだけでなく危険も伴い、効果的ではない。
ネパールには2300以上の湖が存在し、20カ所以上で決壊が予測されていると専門家は警告する。
(翻訳・坂本)
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