THE EPOCH TIMES

重慶市元副市長の亡命騒ぎ 胡主席、事前に把握か=香港紙

2012年04月25日 08時38分
 【大紀元日本4月25日】2月初め、王立軍重慶市元副市長が米総領事館へ駆け込んだ「亡命騒ぎ」について、香港紙・明報はこのほど、内部情報として、胡錦濤主席が事前に王氏の計画を把握していたが、あえて阻止しなかったと伝えた。

 中国問題専門家は、この亡命計画を阻止しなかった理由として、江沢民派に致命的な打撃を与え、薄煕来氏と周永康氏を完全に失脚させる狙いがあると指摘する。 

 明報によると、次のような事情が伝えられた。

 重慶市党委員会のメンバーで同市政法委の劉光磊・書記は、胡錦濤主席のオフィスとホットラインで連絡を取り合っており、江沢民派であった王氏はこの電話に盗聴機を仕掛け、諜報を行っていた。

 劉氏は貴州省出身で、同省トップなどの職を歴任していた胡錦濤主席に近い人物とされている。2006年から重慶市の公安局長を兼任していた。

 一年後に重慶市党委書記に就任した薄煕来氏は早速、古巣だった遼寧省から腹心の王氏を呼び寄せて、同市公安副局長に抜擢した。まもなく劉氏は公安局長の職を解任され、王立軍はその後任となった。

 王氏が劉氏に仕掛けた盗聴機はまもなく胡主席側に知られることとなり、胡錦濤陣営は王立軍への監視・調査を密かに始めた。

 そして中央紀律検査委員会(中紀委)は昨年から、重慶市に職員を派遣し王立軍への調査に着手した。今年初め、中紀委は極秘裏に王立軍氏と会い、汚職の証拠を把握したと告げた。ひどく動揺した王立軍に対して、汚職問題を追究しない見返りに、薄煕来に関する内部極秘情報を提供してほしいと中紀委は持ちかけた。王立軍氏はその場で受け入れたという。

 しかし、中紀委内部にいる薄氏の腹心はすぐにこの取引を薄氏に報告した。薄氏は即座に先手を打ち、2月初めに王立軍を同市公安局長の座から下ろし、王立軍の側近十数人を逮捕した。毎日行動をともにする王の運転手も含まれており、王氏に不利な情報を収集するためと言われている。

 命の危険を感じた王立軍氏は2月6日、女装して成都市の米国大使館に駆け込み、政治亡命を申し出た、と同紙は伝える。

 胡主席は王氏の亡命計画も実行前から把握していたが、あえて阻止しなかったと情報筋は証言した。

 明報はまた、次のようにも伝えている。亡命の際に使われた車を手配したとして、薄煕来氏から取り調べを受けていた重慶市公安局渝北支局の王鵬飛・局長は、薄の失脚が決まってからも、通常の公務に復帰しているという。

 (翻訳編集・叶子)
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