薄煕来と共産党当局 誤魔化しは無駄

2013年09月11日 12時35分
【大紀元日本9月11日】薄煕来被告の公判で、薄は罪状を全般的に否認した。薄と中国共産党当局は共謀して案件の最も肝心な部分を隠蔽した。

 茶番劇のようなこの裁判では、薄は収賄と横領、職権乱用の罪しか追及されておらず、拷問や法輪功に対する迫害、臓器狩り、死体販売などの人道に反する類の重罪は問われることはなかった。

 有識者ならこう問うだろう。「暗黒の共産党官界において、勢力が大きく飛ぶ鳥も落とすような太子党要員の薄がなぜこのような『軽微』な罪で失脚し、しかも公開裁判を受ける羽目に陥ったのか。そこに何か知られたくない裏があるのだろうか」

 薄失脚の直接原因

 薄が失脚した最も直接的な原因は周永康・元中央政法委書記と共に政変を画策したことにある。このことは薄の元腹心の王立軍・元重慶公安局長の米総領事館駆け込み事件で暴露された。なぜ薄は多大なリスクを冒してまでも武装警察を派遣し、総領事館から王を連れ戻そうとしたのか。王が大量の内幕、薄の政変計画や臓器狩りの資料を米側に提供しようとしたからだ。

 薄の「唱紅打黒」(革命歌を歌い、マフィアを取り締まる)の文化大革命路線も非難されたが、失脚の根本的な原因ではない。実際、薄のやり方は富豪へ打撃を加え、貧富両極化に対する民衆の不満を発散させようとする中央の考えに部分的に迎合している。「唱紅打黒」だけでは薄を粛清しないはずである。問題の本質はその後ろに隠蔽されている最高権力奪取の陰謀である。指導部はそれに我慢できないのである。

 薄のバックと法輪功弾圧

 注意すべきことは、薄の権力奪取の陰謀は決して単に薄個人の野心ではないことだ。法輪功弾圧を積極的に推進してきたグループが清算されないために打った大きな一手である。その企てとは、江沢民・元総書記が主導し、曾慶紅・元国家副主席が主謀し、周永康・前中央政法委書記が実施役で、江沢民派の軍内勢力を連合し、別の中央権力を作り、習近平を倒して薄をトップに押し上げることによって、弾圧政策を維持することである。または、胡・温等をスケープゴートにして、清算から逃れるという魂胆だ。江沢民グループは前々からそのことを企んでいた。

 法輪功弾圧を維持するため、血まみれの江派は中国全体を乱すこともいとわず、経済や法律、外交、教育、上層部の権力配分等各方面から弾圧のための条件を整えた。社会の正常な秩序は完全に破壊され、社会道徳は全面的に喪失し、政府全体がまるでごろつきのマフィアに成り果て、汚職は氾濫し、冤罪事件が至るところで起きた。

 現在の指導部は江沢民グループの脅威に対し、政法委を格下げし、周永康の権力を剥奪し、労働教養制度を廃止し、死刑囚の臓器利用を停止すると公言した。これらは、国際社会の圧力によるものであり、法輪功弾圧でもたらされた様々な悪い結果が現政権を脅かし、真相を覆い隠せなくなり、弾圧を継続しにくくなったためである。しかしそれでも、指導部は依然として人も神も共に憤るこの弾圧の罪を直視しようとしない。

 冤罪を蒙った法輪功

 法輪功は真・善・忍を提唱し、1億人の学習者を善に導き、中国社会への貢献は非常に大きく、人類文明への発展にも深遠な意義がある。中国社会では信じるものがなくなり、道徳が喪失し、伝統が消え、社会全体のモラルが全面的に滑落した時、法輪功が伝え出された。億万にのぼる人々が「真・善・忍」を実践し、社会の安定に大きく寄与し、中華民族の全面的復興に望みを持たせた。また、法輪大法(法輪功)は全世界でも広く伝わり、世界の平和と未来に希望をもたらした。

 法輪功の受けた迫害は歴史上でもまれな冤罪である。法輪功学習者はこの14年間、人類の歴史上最も邪悪な政権による迫害に耐えてきた。数百万の学習者が殺害された。また、どれほどの家庭が巻き添えに遭い、どれほどの財産を没収され、どれほどの人が一家離散して放浪し、どれほどの人が拷問に遭い、どれほどの人が精神的に傷つけられ、どれほどの人が臓器を狩られて死亡したのか。法輪功学習者が蒙ったことは、人だけでなく鬼神をも泣かすことだろう。弾圧を発動した江沢民グループの羅幹(元・政法委書記、周の前任)、周永康、劉京(元610弁公室主任)、曾慶紅、薄煕来らは迫害の元凶であり、彼らの罪は深刻で、必ず清算されなければならない。迫害の元凶を、軽微な経済的罪名での判決で事を済まそうとしても、法輪功は承諾しないし、民衆も承諾しないだろう。

 政法委員会を降格したのに、迫害の元凶は清算しない。労働教養制度の廃止を公言したのに、被害者への弁償はしない。ひどい場合、裁判や洗脳で別なやり方で迫害を行う。死刑囚の臓器利用を停止すると言ったのに、法輪功学習者に対する臓器狩りの真相は隠蔽する。当局のこのようなやり方は、いいかげんに誤魔化し、事を済まそうとするに過ぎない。

 今回の薄案件では、党上層部の二派は最も肝心な真相、即ち法輪功への迫害と法輪功学習者からの生体臓器狩りを隠蔽した。結局、薄の罪は減ぜられ、薄は上層部をもてあそび、公判で罪状を全面的に否定し、公判は茶番劇に変わった。これも権力当局が誤魔化そうとする心理から起きた必然的な結果だろう。

 善悪激闘 妥協的な選択はない

 薄案件は党上層部の分裂を世界に公表した。薄は最高権力当局が党を守ろうとする弱みに付け込み、当局に徹底抗戦を表明した。生きるか死ぬか、この態勢はすでに必然的になった。中国の政局は持続的に揺れ動くだろう。江沢民グループは巨大な血の債務を負っており、法の厳罰を受けるのは当然である。現任の権力上層部が妥協して誤魔化そうとしても、結局自らを害するだけである。

 この前例のない善と悪の激闘の中、妥協的な選択はない。この重大な是非を前に、何か表面的、政治的な権謀術数をめぐらして問題を解決しようとしても不可能である。真相を隠すことは、迫害の共犯者にもなり、元凶を野放しにすることにもなる。

 天の理は明白であり、善悪には応報がある。真相はいつか必ず明らかになる。真相を覆い隠すのは最も愚かなことだ。ユダヤ人を迫害したナチスのメンバーは半世紀経った後でも追及された。血の債務を負った中国共産党は、誤魔化そうとしても無駄である。

(翻訳・金本)


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