【特別インタビュー】EU議会・副議長:中国視察後の感想

2006年05月31日 12時00分
 【大紀元日本5月31日】欧州議会のエドワード・スコット副議長はこのほど、中国の政治および人権状況を視察するため、中国大陸を訪問した。同副議長は25日、本紙独占インタビューに応じ、今回の「視察の旅」について感想を述べた。欧州議会は、欧州連合における唯一の民選組織であり、実質上の欧州連合(EU)の代表機構である。

 
エドワード・スコット副議長(大紀元)

スコット氏は、欧州連合の代表として、中国および法輪功学習者を含むすべての人と面会する権利があるとし、中共当局が同氏の行動に「反応」するなら、それはまさに同政権の残虐、専制、愚かさとテロリズム傾向の表しであると指摘した。

 特に、法輪功学習者との面会について「私は法輪功学習者らと会談をした。彼らは法輪功を学ぶことで監禁された。法輪功が1999年に当局に弾圧されたのは、法輪功を修練する人数が中国人口にたいして、相当に高い比率で占めているからだと考える。さらに、修煉する民衆の数が推測できないのが、法輪功の精神運動が迫害される主な原因である」と語った。

 同氏は、法輪功学習者が残虐に扱われ、監禁され、さらに恐ろしいことに、生きている学習者が臓器摘出され証拠隠滅のために遺体は焼却されるという、組織的な「臓器狩り」について、「全世界の人々は非常に憤怒するに違いない、その上、中共政権が主催国となる2008年オリンピック開催を許さないであろう」との意見を強調した。

 中国大陸ではすでに1千万人が中国共産党の関連組織から脱退したことについて、中共独裁体制に反対する重要な行動であるとし、「すべての中共党員の脱党を望む」と語たり、「中国共産党の執政は、中国で大躍進、文化大革命、六四天安門事件、法輪功の迫害などの悲劇を起し、8千万の中国人を死に至らしめた。同政権は必ず国際法廷の裁判を受けるだろう。多くの中国人にとって、自由の到来を意味する」との見方を示した。

 欧州議会の外交事務委員会の特別調査員として、同氏は最近中国へ視察し、欧州連合が中共間の戦略関係構築のために、報告をまとめた。

 同氏は、「当初、中国は経済面だけではなく、政治面においても民主政治へと変って行き、中国の未来は変るかも知れないと考えた。しかし、現状はそうではなかった。したがって、中共政権について、もっと深く徹底的に研究するべきであり、かつ、圧力をかけるべきだ」との意見を示した。

 中国の国内問題について、「ますます多くの問題が浮上してきている。例えば、善良な法輪功学習者が生きたまま臓器摘出される問題は、広く各界が関心を寄せるべきだ。これは、決して、自分がある特定の政府代表だからではなく、我々は中国が世界の自由民主という大きな波に進んで入ることを待っているからだ」と語った。

 同氏は、中国共産党政権は終始変っていないとし、高度経済成長を成し遂げると同時に、全国各級政府の腐敗も進んでいることを指摘した。これについて、中国人民自身もようやく分かってきたとし、それ故、中国人民は中国のさらなる改革を望んでいると分析した。同氏は昨年、中国国内で起きた9万件の農民抗議事件が重要な指標であり、中国は現状を維持することはもはや不可能であるとの見解を示した。

 同氏はメルケル独首相の訪中について、「大多数の欧州指導者および民衆は、共産党について一定の認識がある。例えば、メルケル首相は中国人権記録を非難し、政治的に弾圧された民衆と対談する最初のドイツ首相である。彼女は元共産国家出身のドイツ指導者であるから、共産党の本質の理解を深めることができたのだ」と語った。

 東欧の人々の状況について、同氏は「これまで共産国家の統治を経験して来た人々は、すでにソ連共産党を捨て、人権民主、自由市場および社会福利を享受している」と語った。同氏は、中国ではごくわずかな人のみ、社会福利を享受できるとし、社会資源分配は非常に不平等であると指摘し、中共はその責任を負わなければならないと非難した。

 同氏は、欧州連合が成功した理由として、民主、人権、法制を支持し、メディアの独立および自由市場を尊重することにあると分析した。しかし、中国の経済成長を遂げたのは、中共高官が幾千万の中国人民を奴隷のように酷使したからだと指摘した。その上、経済成長で実った大半のものは、腐敗した政府高官に略奪されたと指摘した。同氏は、抑制された大多数の中国人は、必ず自由を迎えると信じ、この日が一日も早く到来することを希望したいとの考えを示した。

 
(記者・李靖宇)


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