THE EPOCH TIMES

中共当局またも情報隠ぺい、唐山大地震の惨劇繰り返す

2008年05月15日 11時33分
 【大紀元日本5月15日】2006年の中国唐山大地震30周年忌、民間から大地震についての反省の声が沸き起こった。ある地震専門家の話によると、唐山の地震は事前に予報しなかったのではなく、ただその情報は重視されなかっただけだという。

 唐山の作家張慶洲氏が2005年出版した著書『唐山警世録』によると、唐山大地震はかつて多くの人が予測したが、政治闘争が絡んでいるため、地震予報の発表は見送られ、結局数十万人死亡という痛ましい結果になったという。

 今回の汶川大地震に対しては、当局はまったく30年前の教訓を汲み取らずに、またオリンピックのために社会の安定が必要という理由で、情報を知りながら周知させず、重大な人命損失をもたらした。

 5月12日、中国の四川省●川(ウェン・チュアン=●はさんずいに文)県で大地震が起こり、当局は最初M7.6級と報じたが、後にM7.8級に変えた。米国はM7.9と観測し、湖南、湖北、海南などの地震局の観測ではM8.0まで達したという。地震はアジアの半分にも波及した。

 米国CNNと英国BBCの報道によると、英国などの科学者が5月9日に大地震が起こり得るという情報を中国政府に伝えたが、中国共産党政権はずっとその情報を隠し、一般民衆には地震発生1時間前に知らせると言い、現地の上層部だけを避難させたという。この事については、まもなく詳細の情報が明るみに出ると思われる。中共当局は情報を知りながら周知させないという唐山大地震の歴史的惨事を繰り返したことが証明されるだろう。

 実際、5月3日に、四川アバ・チベット族自治州馬爾康県一帯では地震がまもなく発生するという情報が広がり、同自治州の防震減災局に電話をかけ問い合わせた人がいたが、同局はデマにすぎないと否定し、またデマの出所を探し出しデマを打ち消すよう、馬爾康県防震減災局に要求し、同時に四川省政府のホームページでその地震情報が誤りだという公告を出した。地震発生後その内容はすぐ削除された。

 また、地震発生の数日間前、ウェン・チュアンから数十キロしか離れていない綿竹市西南鎮の檀木村で大規模なヒキガエルの移動が見られた。ヒキガエル数十万匹が、製薬工場近くの道路を横断し、多くは行き来する車にひき殺されたり、通行人に踏まれたりした。大量に現れるヒキガエルに対して、一部の村民はよくない前兆だととらえたが、林業専門家は心配ないとした。

 四川省地震局に勤める関係者の縁者の投書によると、安定の局面を作り出すために、四川地震局は地震の前兆が現れる状況でも民衆の生命を顧みず、地震の情報を押さえたという。それによると、地震局に勤務するおじが数日前に非常に苦痛な口調で電話をかけてきて、地震の前兆を知っていたが、地震局はオリンピック前の安定な局面を保つため、外部には漏らすなとかん口令を敷いたという。

 また、インターネット上では5月7日から、武漢と四川で大地震が発生することを予測し、しかも大量の地震の雲が観察されたという情報が次から次へと出てきたという。

 唐山大地震の後で、国家地震局職員が廃墟に現れた時、唐山の人々から小石を投げつけられ、憤怒のつばと罵声を浴びた。人々は国家地震局がずっと重点的に北京・天津・唐山の地震の活動を監視しているのに、これほど強い地震については少しも予報しなかったことを怒り、直接の責任があると考えたのである。しかし、実際唐山大地震の16日前から前日までずっと異常の報告が出されていたのだ。中共は関心を持っているのは権力であり、庶民の生死など眼中にないのである。

 四川大地震発生後、温家宝首相はすぐに被災地区を視察したが、暴雨のため震源地の汶川に入れなかった、また軍隊も派遣されたが、道路がひび割れたりして、余震も絶えなかったので、なかなか市街区域に入れなかった。12日午後、軍がヘリコプター2機を汶川に派遣したが、パイロットは「悲惨で見ていられない、建物の95%は倒壊して、路上に横たわっている人が多く、動ける人は少ない。救援はタイムリーにできなかったため、汶川はすでに現世の地獄と化した。現地の死者数は5万人を下らないのでは…」と泣きながら報告したという。

 汶川の惨状を目にしても、当局は民衆に真相を話し、謝罪しないばかりか、人々の自らを救うことさえも抑えようとしている。北京市地震局副局長の古永新氏は、北京は近日中で破壊的な地震が発生することはないと言い、一方、公安部は不穏分子を徹底的に取り締まるよう緊急の通知を出したという。

 実は、四川当局のやり方を見れば、北京当局のやりくちを知ることができる。今からオリンピックまで、中共は重大事を処理するよりどころはタダ一つ、即ちオリンピックの政治的需要だ、これは今の中共の最高の「科学的」判断である。

 今年4月28日に発生した列車の転覆事故、すぐに現場を整理して、オリンピック列車のことは一言も触れなかった。手足口病は大連に伝わったが、そこでオリンピックをやるから、報じてはいけない。今大地震が発生したが、新華ネットは上から下まで口裏を合わせ、すべて正常に回復、大丈夫だ、というような調子である。

 今こそ、世人は目を覚ますべき時がきたのではないか。特に中国人は自らを救う方法を考えるべきだ。

 
(翻訳・金本)


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