【大紀元日本8月25日】気候変動がヒマラヤ山岳地域にある人類に不可欠な水資源に深刻な脅威を生み出し、下流で生活する13憶人の生活が危機にさらされていることがこのほど専門家の報告でわかった。
スゥエーデン・ストックホルムで8月17日から23日まで行われた「世界水資源週間」会議で、ヒマラヤ山岳地域では氷河の急速な溶解と降雨量の激変現象が起きていることが報告された。この地域は南北両極最大の氷河と、シベリアの永久凍土に次ぐ水資源を保有している。
国際総合山岳開発センター(ICIMOD)のマッツ・エリクソン博士は「ヒマラヤの氷河は、世界で最も速いスピードで後退している」と報告した。
高海抜、僻地であり世界各国の共同作業の困難さがこの統合研究活動を難しくしているが、エリクソン氏はこの地域が気候変遷の深刻な影響を受けていることはすでに明らかであると話し、APF通信社に対し「氷河の溶けるスピードは非常に速く、毎年70m後退している」と伝えている。
また中国山地生態系統研究センターの指導者である許建初氏はチベット高原の気温が10年ごとに0・3度上昇している例を挙げ、これは世界平均の2倍と述べた。
ヒマラヤ山脈で溶けた氷河や雪は山岳地域から流れ出る水量のおよそ半分を占め、これらの水流はアジアで最も大きな河川9本に流れ込んでいる。気候変動はこの地域に重大なダメージを与えている。
ヒマラヤ山脈は中国、インド、ネパール、パキスタン、ビルマ、ブータン、アフガニスタンの7ヶ国に跨り、全世界で人口が最も密集している地域の主要水源地として広大な範囲をカバーしており、これらの地域には13億人を超す人々が生活しているという。
(翻訳・坂本)
(08/08/25 07:37)
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