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中国の不動産開発業者、海外からの融資を大幅増加

 【大紀元日本4月19日】中国国内の不動産開発業者は、不動産開発のための融資を国内で受けることが難しくなっているため、海外からの融資を増加させている。13日付の英BBC(中国語版)が報じた。

 米調査会社ディーロジックのデータによれば、今年に入り、中国国内資本の不動産開発業者はすでに国際投資ファンドから122億ドルの融資を受け ており、昨年同期比の5倍強にあたる。業界内部の専門家は、今後2ヶ月以内で中国企業が発行する海外向け証券額が昨年度の158億ドルを超えると予 測している。

 シティグループの専門家は、この傾向は今後も続くと見解する。過去1年間、中国の監督管理部門と政府高官による政令の下で、国有銀行が不動産開発向けの融資を制限したため、一部の大手国有開発業者を除き、多くの中小開発業者は信託会社経由の間接融資を強いられきた。

 この状況は昨年下半期からさらに厳しくなり、監督管理部門は行政手段を通して、銀行と信託会社間の連帯関係を遮断。この結果、開発業者は海外へ目を向け始めた。特に恒大地産(Evergrande)や碧桂園(Country Garden)といった民営不動産が発行した海外向け証券は、今年の発行額全体の半数を占めている。

 中国銀行業監督管理委員会(CBRC)の劉明康・委員長は、11日、投機的な不動産投資に対し、銀行には融資を拒否する権利があると明言。この措置は、不動産市場の発展を阻止するためではなく、健全な発展を望むためのものという認識を明らかにした。

 不動産以外の分野にも海外向け証券発行の動きが出ている。中国海洋石油有限公司(CNOOC)は、今年1月、投資目的の債券発行を通じて海外で20億ドルの 融資を受けた。

 中国企業にとって海外からの融資コストが中国国内よりも低くなっているため、今後より多くの企業が、海外で融資 活動を行うことになるだろう、と国外の金融機関は見ている。

(翻訳編集・林語凡)


 (11/04/19 08:25)  





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不動産開発  融資  債権発行  


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