株式会社H.I.S.創業者・澤田秀雄氏 再建伝説を語る

2015/12/07 13:15

 澤田秀雄氏は、株式会社エイチ・アイ・エスの創業者であり、エイチ・エス証券会社の社長。かずかずの事業で「再建伝説」を造ってきた。

 2003年、民営化したモンゴルの元国立銀行・ハーン銀行に経営参画し、破綻寸前から再生させた。そして、開業18年ずっと赤字続きだった日本有数の大型テーマパーク・ハウステンボスを蘇らせた話は有名だ。半年で黒字に転換させ、6年目の今年は100億円の利益を出す見込みだ。2014年、今度は愛知県蒲郡市にあるテーマパークの再建を始めた。前年度より入場者数を増やし、生き返らせた。

 『三国志』、孫子の『兵法』、司馬遷の『史記』、日本では徳川家康の本を多く読んでいるという澤田氏の経営理念は「事を計画するのは人だが、その成否を決めるのは天である(人事を尽くして、天命を待つ)」。ことわざ通り、苦境から成功へと導く知恵を生み出してきた。

 他者への貢献をモットーとする澤田氏。「利益だけでモノを考えてはだめ。世の中のためになる事業をやっていくこと。(このような)物の考え方、ポリシーが非常に大事だと思う」。

 このたびの大紀元日本のインタビューでは、澤田氏の名を知らしめた、ハウステンボス再建伝説をうかがった。

―――ハウステンボスのような、はじめて取り組むテーマパーク業界を引き継いだ時、リスクとチャンスをどのように考えましたか?

 18年間ずっと赤字で、誰もやる人がいませんでした。経営者が何度も変わり、私の前任者は7年で300億円を投じても、毎年数十億の赤字でした。その前は何百億。6年前、(再建を)依頼されましたが、最初は断りました。お客様が減り続け、楽しくないし、暗い。優秀なスタッフはみんな辞めていました。損するなら何百億も損したはずです。ただ、魅力や価値はあった。ディズニーの1.6倍の規模で、オランダ風の町並みが望める。価値や魅力を感じました。

―――どのような戦略で1年目に経営赤字から奇跡的に黒字にしたのでしょうか?

 無駄な経費を2割削減して、入場者売上は2割増やしました。すると4割の増収増益になり、黒字へ転換しました。データの収集とお客様の意見に基づき、いろいろな案も繰り返して試行しました。最初は失敗が続きました。6年前、私が始めたときの来場者は、年間130万人ぐらい、今は年間300万人です。今季の決算は100億円の利益が出る見込みです。

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