子供の暮らし

中国「アパレルの町」で児童労働が横行=中国メディア

2016/11/25 14:00

 中国紙「春城晩報」は21日、1000社以上のアパレルメーカーが集中する中国江蘇省常熟市での、16歳未満の子供たちの児童労働について報じた。それによると、子供たちはノルマ達成しなければ深夜残業し、作業が遅ければオーナーらに暴力を振るわれるなど、過酷な労働環境にあるという。

「仲介者」が集める児童労働者 安いのは雲南省

 アパレル工場で働く南部・雲南省出身の16歳未満の子供たち。1カ月の勤務日は少なくても28日で、毎日7時半から夜10時まで、縫製作業を続けている。

 現地の下請け企業の多くは一部の世界的有名ブランドの仕事も請け負う。衣類の加工件数が多ければ多いほど企業の収益が増えるため、大量の労働者を必要としている。

 このため、企業は労働者を募ってくる「仲介者」と手を組んでいるという。仲介者は、常熟での労働条件が良いなどと騙して、各地から労働者を集めてくる。一人の労働者につき、アパレル工場のオーナーから約2000元(約3万2000円)の仲介手数料を取る。また労働者と工場の間では法的な労働契約を結ぶことは一切ないという。

 「騙しやすい」、地域の格差による「人件費が安い」との理由で、常熟には雲南省出身労働者が多い。ある工場のオーナーが「春城晩報」の取材に対して、江蘇省出身の労働者が毎月の賃金が3000元(約4万8000円)ぐらいだが、雲南省出身の労働者であれば1000元(約1万6000円)余りでいいと証言した。

 報道では、昨年だけで、常熟に来た雲南省からの労働者が6000人以上で、そのうちの一部は16歳未満の児童だという。また地元アパレル業界に詳しい情報筋によると、約20人の従業員がいる工場では、そのうちの5、6人が10代前半の子供だという。

不当な給料不払い 夜逃げを防ぐため 身分証の取り上げ

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