ドキュメンタリー映画

21分で知る 恐るべき中国医療の真実「メディカル・ジェノサイド」

2017年05月30日 22時16分

 「ホロコーストが異なる形で、今も続いている」と、中国の臓器濫用を調査者の一人は述べた。

 中国医療で「ブーム」となった臓器移植。2000年以降、移植件数は100万件にのぼるという。ドナー不明のまま膨大な移植件数をこなすことができたのはなぜか、施術までの待機時間がわずか数日なのはなぜか。10年の調査に基づいた中国医療の裏側に迫るドキュメンタリー映画が、このたび、封切られた。

 2006年にカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と同国元アジア太平洋地域大臣デービッド・キルガー氏が公にした、中国で収監者が臓器を強制摘出されているとの問題を指摘した調査レポートの発表から10年以上が経った。

 21分のドキュメンタリー映画「メディカル・ジェノサイド」は、米ニューヨーク拠点の中国臓器強制摘出調査センター(China Organ Harvest Research Center)が制作。Youtubeなど動画配信サイトで鑑賞できる。

 映画は、2人の調査者が知った中国の医療界で起きている人道犯罪や、米国人ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏の調査結果を加えた2016年の最新報告書の内容、そして世界の臓器移植関連法に与えた変化などについて伝えている。

いけすから、活きの良いのを選ぶかのように 「豊富に用意された臓器」の謎

 現在、中国は国内外からの移植希望患者を受け付け、年間6万から10万件もの臓器移植を施していると推計されている。しかし、国内で自発的にドナーとなる者は、年に一桁とごくわずか。

 中国政府は、移植用臓器を死刑囚から摘出していることは認めているが、国際人権団体アムネスティによると、国家機密とされる死刑執行数は数千とみられており、その数は移植件数に相応していない。

 映画の中で、調査を通じて知ったキルガー氏が脳裏から離れないエピソードを語る。ある海外からの腎臓移植希望患者1人に対して、腎臓が絶えず用意され、中国で数カ月の間に8対もの腎臓が移植を試され続けたという話を語る。

「ひとりの臓器移植希望患者ために、8人が殺されたということだ」。

(中央から左に向かって)人権弁護士デービッド・マタス氏、元カナダ政府官僚デービッド・キルガー氏、ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏。
2016年6月、中国の臓器強制摘出問題について最新報告書を発表したことを、米国国家記者クラブで会見した(李莎/大紀元)

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