中国、ロケット打ち上げ失敗連続 ネットユーザーらが原因を探る

2017年07月05日 17時00分

 中国当局は7月2日、南部・海南島の文昌にある発射場で、最大級推進力を持つ新世代運搬用ロケット「長征5号遥2」の打ち上げ実験を行ったが、「異常が発生した」ため失敗に終わった。6月19日四川省の発射場で「長征3号B」による放送用衛星「中星9A」の打ち上げたが、予定されていた軌道に進入できなった。半月足らずで2回続けてロケットの打ち上げに失敗したことについて、中国国内インターネットでは原因を探るなどの議論が広がった。

 中国当局は2日の打ち上げ失敗原因について、「調査中だ」とした。しかし、当局の宇宙開発関係者とみられる匿名の人物はインターネット上で「ロケットエンジン2基のうちの1基が故障し、十分な高度に達せなかった」ことや、「衛星はロケットから分離できず、第2段ロケットとともに墜落した」などの要因を明かした。

 中国航天科技集団公司は2001年に、人工衛星打ち上げロケットの「長征5号」の開発を始めた。昨年11月、はじめて打ち上げ実験を成功させたものの、技術面の問題で実験自体は何回も遅延された。中国宇宙航空部門は、今回を含めて2回の実験がともに成功すれば、長征5号の開発を終え、実用化させる計画を立てていた。

 中国当局は宇宙ステーション建設や月探査計画(嫦娥計画)や有人月上陸などの宇宙開発に野望を持っている。しかし、7月2日の運搬用ロケット打ち上げ実験失敗で、宇宙空間への物資運送能力がまだ低いことが明らかになった。当局の今後の宇宙開発計画に大きな影響を与えたとみられる。

 近年、長征シリーズのロケット打ち上げは失敗の回数が多い。2011年8月18日の甘粛省酒泉衛星発射センターで長征2号丙遥26の打ち上げ、13年12月9日の長征4号乙遥10の打ち上げ、16年9月1日の長征4号丙と長征4号乙も、それぞれ失敗に終わった。原因の多くは、ロケットエンジンの故障だと報じられている。

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2017年5月、浙江省東部の杭州で開かれた杭州国際宇宙博で、展示された宇宙服の模型を見入る男性(STR/AFP/Getty Images)
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