中国、血と涙に満ちた「世界の工場」

2005年12月16日 15時38分
 【大紀元日本12月16日】国際自由労連(ICFTU)が発表した報告によると、中国の離農者と国有企業からリストラされた失業者で、激しい就業競争が繰り広げられているため、賃金が激しく下がり、中国は血と涙に満ちた「世界の工場化」しているという。

 ICFTUの報告によると、中国では約2・5億人が一日当たりの所得が国際的な貧困基準(1日当たりの所得または消費1ドル以下)を下回っているという。約7億人が毎日2ドル足らずの所得で生計を立てている。「全世界のためにTシャツからDVDプレイヤまで生産している人は、毎週60~70時間の労働を強いられており、8人~16人部屋に身を寄せ、毎月44ドルにもならない安月給を稼いでいる。しかも怪我をすると、工場から追い出される羽目になる」(同報告書)。

 同連盟は向こう10年以内、中国は3億人の雇用を創出しないと、農業と国有企業から離れた人に十分な仕事を与えることができないと警告した。しかし、これは中国の現在の雇用創出能力をはるかに超えている(同報告書)。

 中国の貧困削減事業は長い間停滞し、2001年から2007年の間、農村家庭4分の3の所得が減少すると同連盟は分析している。「貧困をなくす」ことを目指す国際NGO団体オックスファムが発表した報告によると、中国政府がアメリカから安価な綿を輸入しているため、中国の綿農家は本年、2・08億ドルの収入減と72万人の失業という事態に直面し、中国で最も貧しい西部内陸の甘粛省と新疆ウイグル自治区はひどい打撃をうけることになる。

 ICFTUのゲイ・ライダ事務局長は、中国の経済成果のみが注目され、その暗い面は敢えて伏されてきたと指摘した。中国から安価な商品を輸入することによって自国の雇用の減少を懸念している国が多いが、中国の企業が50ドルにもならないDVDプレイヤをどのように生産販売しているのか、その背後の事実は経済の繁栄の中に隠されていると同事務局長は指摘した。

 ICFTUの報告の中で、中国の経済奇跡は、毎日過酷な条件下で働いている数百万人もの労働者の悲惨な境遇によって達成されたのだと述べ、「奇跡とは何か?工場で死ぬもの狂いになって働いている労働者は即ちいわゆる奇跡だ。不公平な現実は悪夢だ」と同事務局長は言う。

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