「SAYURI」は中国国内で上映中止、反日感情に配慮

2006年01月26日 12時16分
 【大紀元日本1月26日】中国大陸の人気女優チャン・ツィイーさん(26)が日本人芸者を演じるハリウッド映画「SAYURI」は中国での上映が2月で予定されていたが、中国当局はこのほど反日感情がさらに激化することを懸念し上映中止を決めた。 

 英紙「ザ・インディペンデント」1月23日の報道によると、中国国家電影局の宣伝処処長・毛羽氏は「この映画が波及する問題は複雑かつ敏感で、上映計画はすでに取り消しした」と示したという。映画の製作側からも中国国内で上映できないと確認が取れた。内部関係者によると、「SAYURI」は去年12月に中国当局の審査を通過し、2月中旬のバレタインデーに合わせて、上映する予定だった。

 同紙は、チャンさんなどの出演者の演技を、「中国俳優と映画界における前例のない成功を反映した」と賞賛しながらも、「この成功は管理上の難題を生み出し、中共政権による映画コントロールとの対立も益々際立っている」と指摘した。 

 チャンさんが演じる日本芸者小百合は、映画の中で裸や、売春、複数の日本人男性と混浴するシーンがあり、一時ネットではチャンさんと日本人男優・渡辺謙さんのベッドシーンも流され、強い反響を起した。その後米映画会社コロンビア・ピクチャーズは映像が編集された偽物であると事実を否定し、映画の監督や、3人の主演女優も公に「芸者は日本の歌舞伎で、尊敬される職業である上、売春婦とは完全に異なる」と再三に説明した。

 中国国内のインターネット上には、「中国人女優が日本の芸者を演じるのは受け入れ難い、チャン・ツィイーは民族の感情と面子を損害した」「国辱を忘れるな」などの反対的な意見が多く書き込まれている。一方「チャンさんが映画の中で、高レベルの演技を発揮し、中国人のために栄光を勝ち取った」と支持する声も聞かれた。また、チャンさんの演技は「風俗情緒が濃厚で、日本芸者の神髄が失われている」と批判的な見方を紹介するメディアもある。

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