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家は是非を論ずる場ではなく、愛を語る場

 【大紀元日本3月31日】次の手紙は、私の親友が異国で結婚した際、中国大陸の彼女の両親が書き送ったもので、結婚当日に来賓の前で全文が朗読された。それは、私がこれまでに経験したもっとも静粛な披露宴で、来賓は誰もが手紙を出したご両親の深い愛情に感動した。あれから何年も経ち、今でも私のこころに印象深く残っている。この文章で皆さんの心にも、何かが残ればと思っている。

 結婚式に出席できなかった両親からの祝辞

 萍(へい)ちゃんへ

 あなたが結婚すると聞き、私(父)とお母さんは本当に嬉
結婚は最初は空き箱みたいなもの…最初に詰めるのは「思いやり」=漢民族の伝統的な結婚式、甘粛省で(Getty Images)
しく思っている。遠く離れているため、あなたの結婚式に参加できないことが、私たちにとって一番残念なこと。その気持ちはあなたも、きっと分かってくれると思う。

 あなたが結婚するという電話を受け取った日、お父さんとお母さんは、しばらく沈黙して思った―――私たちの子供はいつの間にこんなに大きくなったのか…。

 そして、お母さんは鏡に映った自分を見つめながら、「白髪がまた増えた、萍ちゃんも結婚する年齢になったのね」と自ら納得した。

 私は、お母さんの白髪を見つめているうちに、白髪の一本一本がこれまでの思い出に変わって、一つ一つの情景が目の前に映し出された。

 お母さんに促され私も目が覚め、あなたに手紙を書くことにした。私たちの、せめての結婚プレゼントとして受け取って欲しい。

 萍ちゃん、私とお母さんは世間並みの平凡な親で、あなたもそうだ。私たちは多くは求めない、ただ、あなたが結婚の道を歩み、新たな人生の旅を始めてから、感謝の気持ちで歩み続け、常に平和でいることを望むだけだ。ここで、わたしたちが、これまでの人生で体得したことをあなたに贈る。

 先ず、あなたに知って欲しいのは、家は是非を論ずる場ではないことだ。

 この言葉は、理に適っていないと思うかも知れないが、しかし、この言葉は確実に真理であり、誠にもっともな名言なのだ。どれほど多くの夫婦、多くの家庭(我が家も含めて)が、どれほど多くの歳月を費やし、多くの辛酸を嘗め、どれほど多くの愛と憎しみ、口論、是非があって、ごたごたしてもつれる混乱の中から、やっと整理できた結論なのだ。

 夫婦の間に口論や争いが出た時から、家には見えない影が覆い始めるのだ。二人とも知らないうちに、理不尽な屁理屈で相手を敵視し、相手を傷つけ、収拾がつかなくなり、最終的に二人ともが傷だらけになってしまうのだ。

 どれほど多くの夫婦が、くだらない理屈をこねて、薄情な者になり相手を裏切ったのか。彼らは、家は是非を論ずる場ではないことが分からないからだ。

 では、「家」とは何か、「家」はどんな場所なのか?

 萍ちゃん、私たちも若かった時は、この質問に答えられなかった。多くの夫婦と同様に些細なことで喧嘩が絶えなかったのだ。

 一度、叔父の人事異動のことで、お父さんとお母さんが離婚の話が出たほど大喧嘩した。だた、私たちは当時、まだ離婚する勇気がなかったから、離婚もしなかった。それからのある日、戦友が子息の結婚式で、「ともに白髪になるまで添い遂げ、永久に相愛する」の祝辞を述べた際、その短い言葉が春雷のように私の心を震わした。

 そう。家は是非を論ずる場ではなく、愛を語る場なのだ。

 相手を一時的に愛することは容易ではあるが、一生を愛することは難しいのだ。これについては、生活の中で多くの些細なことから、自ら体得する必要があるのだ。

 次に、あなたに知って欲しいことは、結婚そのものは空箱であることだ。その箱に多くのものを入れなければ、自分が欲しいものももらえないのだ。そして、その箱の中により多くのものを入れれば、還ってくるものもより多くなるのだ。

 人々は結婚に対して、富、慰め、愛情、平穏、喜び、健康を多く期待するが、実際、結婚の最初は、ただの空箱なのだ。

 一緒に歩む二人は、必ず相手に対して与えること、愛すること、奉仕すること、誉めあうことを身に付ける習慣にしなければならない。そうすることによって、空箱が徐々に豊富になってゆくのだ。

 そして、最初に空箱に入れるものは「思いやり」であるべきだ。「思いやり」は、人々の心に深く残るものであり、また、二人が互いに認め合い、愛情を深め、互いに労わり、互いに大切にするように導いてくれえるものだ。

 「思いやり」とは、疲れ果てたときに家に向かう小道であり、冷え切った寒い夜に感じる温もりであり、急いで家の戸を開けた瞬間に迎えてくれる温かいご飯の香りであり…。

 さらに、箱には「機知」をも入れるべきだ。結婚生活における機知だ。

 結婚生活の中で、怒るときにも、喧嘩するときにも、すべてのことに機知が必要なのだ。例を一つ挙げよう、ある夫婦は生活難を乗り越え、苦労して5人の子供を育てている。ある日、夫婦は子供の些細なことで喧嘩をし出した。両方とも譲らずに、喧嘩がどんどんひどくなって、ますます収拾がつかなくなった時に、妻が突如、「ちょっとまった、子供が生まれる、生んでくる」と言って、喧嘩を終了した。この言葉が喧嘩の機知だ。

 勿論、結婚の箱に、「思いやり」「機知」のほかに、まだ多くのものを入れることができる。それはあなたたちがこれから埋めてゆけば良い。

 この手紙では、ある作家の言を引用したい、「親が、生まれた子供を育て教育し、果たすべき責任は終えた。しかし、それ以上にない最高のプレゼントとは、結婚させてあげること」と言った。

 萍ちゃん、この手紙が、私たちがあなたに贈る結婚プレゼントだ。あなたが、私たちの祝福を受け、楽しく幸せな結婚生活を送ることを望んでいる。

 
父母より


 (06/03/31 09:16)  





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