9000億ドルに迫る中国の不良債権額 外貨準備高を超える

2006/05/04 13:31
 英国「フィナンシャルタイムズ」の報道によると、中国の実際の不良債権額は9000億ドルに達しており、これは政府の統計を上回るだけでなく、中国の外貨準備高8750億ドルを上回っているという。2002年における中国の不良債権額は約4800億ドルであったが、この3年余りで2倍近く増加していることになる。

 報道は、著名な会計事務所「アーネスト&ヤング」Ernest&Youngによる2004年度世界不良債権調査を引用しており、中国工商銀行、中国建設銀行、中国銀行、中国農業銀行を含む中国4大国有銀行の不良債権は、合計で3580億ドルに達し、政府の統計のほぼ2倍となっていると述べている。

 報道によると、不良債権の増加をもたらした原因として、情報公開の透明度が増したこと、貸出しの急速な増加による一連の問題、4大国有銀行以外の金融機関の不良債権が増加を続けていることが挙げられている。

「アーネスト&ヤング」は更に、当社が拠点を置いている国家の不良債権の状況は、1997年以前より、おおむね改善されてきたが、中国は少数の例外であり、その不良債権額は、依然として9%~10%のペースで増加していると指摘している。
 
 この報告では、「中国の銀行は、不良債権問題解決の分岐点に来ている」と述べられている。

 報道によると、こうした指摘をしたのはこの一社に留まらない。もう一つの著名な会計事務所であるプライスウォーターハウスクーパースが先週発表した報告も、同様に、増加を続ける中国の不良債権の問題に対する関心を示している。

 中国の不良債権競売市場は活気がなく、多くの外国人はあまり興味を持っていない。数年前には約20余りの外資系企業が参入したが、今では5~10社しか残っていない。
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