バーンズ米国務次官(政治担当)は9日、北朝鮮のミサイル発射を受けて国連安全保障理事会に提出された北朝鮮制裁決議案について、採択に必要な票を確保している、との認識を示した。
NBSの「ミート・ザ・プレス」に出演したバーンズ次官は、「決議案を採択するための票を確保していると考えている」と述べた。
北朝鮮制裁決議案をめぐっては、拒否権を持つ安保理常任理事国の中国とロシアが反対の姿勢を示している。中国とロシアは、決議案採択で棄権する可能性があるが、中国は全会一致で採択できなければ、北朝鮮に与える効果が弱くなる、と指摘している。
決議案の採択は10日にも行われる見通し。
バーンズ次官は、別の番組で、中国が6カ国協議の首席代表である武大偉・外務次官を北朝鮮に派遣したことを前向きな兆候とし「中国が、北朝鮮に対して持つ影響力を行使するときだ」と語った。
また、決議案で拒否権を行使するとの確証は中国側から得ていないと指摘。
「中国から最終的な見解は聞いていないと考えている。中国がどう対応するかについて見極めたかどうか分からない。平壌で金正日・総書記から聞く話次第になるだろう」と述べた。
(ロイター7月9日=ワシントン)
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