ウィキペディア百科事典、中共の検閲協力拒否

2006年09月20日 17時31分
 【大紀元日本9月20日】ウィキペディアはインターネットのフリー百科事典(Wikipedia)で、英語版は2001年1月に発足され、現在、登録している記事はすでに百万項目を超えているという。中国語版は2002年10月より作成開始され、現在は89,522項目が設けられている。ウィキペディア百科事典は世界でもっとも利用される公式サイトの中で16位を占めている。

 ロイター通信社9月15日の報道によると、北京にいる趙世氏(Shi Zhao,33)は4年前にウィキペディア(www.wikipedia.org)を見つけてから、中国語版を手がけたという。趙氏はこれまでに7万以上の項目を編集し、平均にして1日は50以上の項目を作成しているという。同氏は、昨年10月に中共がウィキペディア百科事典に対して再び封鎖しようとしたことに対して、2004年6月および9月と同様に短期間の阻害行動であると考えた。実際、中共の阻害は本人にも他の利用者にも影響を与えることはなかった。なぜなら、彼らはサーバーおよびその他の技術を使い、ウィキペディア百科事典のサイトに入ることができるからだ。それ故、同氏は、中共がウィキペディアに対する封鎖は無効であると明言した。

 しかし、中国共産党(中共)は昨年10月より、中国国内のインターネット使用者に対して、ウィキペディア百科事典と同様なサイトのアクセスを禁止したものは229言語に上り、5百万項目を超える文章が禁止された。勿論、チベットや台湾の独立に関連する記事、または、中国で禁止された法輪功および1989年の六四天安門事件など、ウィキペディア百科事典に掲載されているものも禁止された。

 ウィキペディア百科事典の創設者で、中国問題およびインターネット分析専門家のジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)氏は、中共がウィキペディア百科事典に対して、封鎖したいのは一部の敏感な文章だけではないと指摘した。

 カリフォルニア州バークレー大学中国ネット計画執行長・蕭強(Xiao Qiang)氏は、「ウィキペディア百科事典は中共のネット検閲システムに挑んでいる。中共はウィキペディアに掲載されている少ない特別なサイトを封鎖するだけではないのだ」と語った。

 ウィキペディア百科事典は同サイトの運用の基本方針に賛同していれば、メンバーとして登録した者なら誰でも、記事を投稿したり編集したりすることができるし、編集過程は完全に透明化されていることから、民主化の過程といわれている。それゆえ、記事が正確でなければ、容易に削除または訂正することもできる。同サイトで議論される記事は一般的に公平に呼応されているとみられている。

 ウィキペディア百科事典に関する書物を作成中のメディア研究者アドゥル・リー氏(Andrew Lih)は、ウィキペディア百科事典は「民衆が基層となっており、彼らは項目記事を作成・編集するのに短時間でできることから、強制的にメディアを制御しようとする中共にとっては、非常に脅威である」と分析した。

 香港南華早報は8月27日の報道では、ウィキペディアのサイト創始関係者ファル氏は、同サイトは検索エンジンのグーグルのように中共に屈服し、圧力の下で自ら中共にとって敏感文章を検閲しないと断言した。ファル氏は、中共が打ち出した政策は、我々の受け入れられるものならば、例えば、ドイツ語版のようなことであれば、前向きに行うとするが、しかし、ウィキペディア百科事典のすべての記事について、中共政策に従い検閲を受けることはできないと表明した。

 ウィキペディア百科事典中国語版は中共に封鎖されたが、サイトの記事項目は、毎月9%の伸び率で上昇、依然と好調である。年末には中国語版の記事項目が10万を超え、2007年末には25万を超える記事項目まで成長すると見込まれている。ウィキペディア百科事典の中国語版の記事は、約半分が世界中にいる80人近いボランティアが行っているという。

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