印刷版   


ソフトバンクが携帯電話契約システムを見直し、処理能力を2倍に

 ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)の携帯電話子会社ソフトバンクモバイルは30日、週末に起きた顧客管理システムの障害を受け、契約業務システムを見直したと発表した。数億円のコストをかけ、処理能力を2倍にするなど増強を図った。30日は新たなシステムで乗り切ったが、今週末には3連休が控えており、再び申し込みが殺到する恐れがある。

 見直し後のシステムでは、処理能力の増強だけでなく、携帯電話の番号継続制(MNP)にかかわる契約システムと、機種変更など通常の契約システムを切り離した。これまでは2つのシステムが統合されており、MNPに関する手続きと通常の契約に関する手続きを同じフローのなかで処理していた。そこへMNPを利用した契約と解約の申し込みが予想以上に殺到したことから、システムの処理能力を超えて手続きが滞留した。

 会見した孫正義社長は「2つのシステムを分離することで、MNPの手続きも、通常の契約続きも、今日はスムーズに流れた」と述べた。

 しかし従来のシステムは、MNP契約手続きの際にシステムを相互接続するNTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)とKDDI(9433.T: 株価, ニュース, レポート)とともに十分に試験を行ってきたもので、「これが最も安定したシステムだった」(阿多親市・専務)という。新たなシステムは従来のものほど試験を行っていない。そのためソフトバンクモバイルは当面、申し込みが混雑する午前11時─午後1時と午後5時─9時はMNPに関する受付業務を優先するなどの措置を取る。孫社長は「これでだいぶ強化されたはずだが、今週末の3連休は(申し込み)が殺到するおそれがある」と語った。

 <MNP利用の契約者数は公表せず>

 ソフトバンクモバイルはシステム障害の一因として、MNPを利用した通信会社変更の申し込みが集中したことを挙げている。しかし会見で孫社長は、24日にMNPが始まってからの契約件数を明らかにしなかった。KDDIとNTTドコモは30日、MNPを利用した24日─29日の契約者数を、それぞれ8万件の転入超、6万件の転出超と発表した。孫社長は「当社が新しい料金プランのサービスを始めたのは26日。しかも土日は(システム障害で)制限があった」と述べるにとどめた。

 [東京 30日 ロイター]

 (06/10/31 13:39)  





■関連文章
  • ソフトバンク新料金、早期追加利上げに逆風との見方も(06/10/24)
  • ソフトバンクが携帯新料金プラン、加入者同士で原則「かけ放題」(06/10/24)
  • 9月の携帯電話純増数、KDDIが2カ月連続トップ=電気通信事業者協会(06/10/07)
  • ソフトバンクの孫正義社長、10月から日本テレコム社長も兼務(06/09/08)
  • 携帯電話の番号ポータビリティ制度、10月24日に開始=ロイター(06/08/08)
  • インタビュー:光回線契約者数、首都圏単月シェアを来年度に5割へ(06/07/20)
  • ワン・リーホン、携帯電話の記者発表会に登場(06/07/18)
  • 三菱総研と楽天調査:携帯電話と音楽プレーヤーの統合、4割が望む(06/07/07)
  • 中国移動、親会社幹部の反対でミリコム買収を断念(06/07/04)
  • ノキアと独シーメンス、電話機部門統合を発表(06/06/19)
  • KDDIが399万人の顧客情報を流出、経営責任は後日発表(06/06/14)
  • 三洋電機、au向け携帯電話の約50万台でソフトウェアを改修(06/06/06)
  • 王貞治氏「日本帰化は念頭にない」(06/04/20)
  • インド:中産階級年間1000万人増加、消費力の驚異的な増大(06/03/13)
  • アジア・インターネット言論自由度調査、中国最下位(06/01/12)