中国江西省学生暴動事件:武装警察出動の物々しさと学生との衝突伝えるビデオ映像

2006年11月01日 04時45分
 【大紀元日本11月1日】中国江西省各地の職業専門学校で、卒業証書を巡り学校側の不履行に抗議する学生と武装警察の衝突事件が相次ぎ発生した。現地政府は10月29日から大量の武装警察を学校内外に駐留させ、学生が計画していた抗議デモを阻止した。教育専門家らは、今回の暴動原因は、学校側が営利目的で入学時に実現できない約束を学生と交わし、実質上、詐欺行為を行ったからであると分析している。本紙は、今回の暴動事件でガン・ジャン技術専門学院に出動した武装警察の物々しさと学生との衝突を伝えるビデオ映像を入手した。

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 同省の民間職業技術学校の多くが卒業証書を交付しなかったため、10月19日から各学校で学生計約1万人は相次ぎ抗議行動を起こし、学校側に合理的な回答を迫ったが、激高した学生が一部校舎を破壊するなどの暴動に発展した。現地政府は10月29日から大量の武装警官を校内に配置させ、事態の沈静化を図ろうとしている。

 10月24日、ガン・ジャン技術専門学院1年の女子学生が武装警官に殴り殺され、多くの学生が負傷、学生約10人が逮捕された。同学院の学生が30日に明らかにしたところによると、1千人近くの武装警察がすでに7日間にわたり、学校を包囲しており、当局は逮捕された学生に懲役刑を科そうとしているという。

 また、江西服装学院の学生は、「授業は再開したが、武装警察は依然校内から撤退していない、連日運動場に駐屯している」ことを明らかにした。学校の警備員は取材で、「ことの詳細について、我々もうまく把握できていない。上の指示通りに動いているだけ」と答えた。

 赣江技術学院の学生によると、校門は武装警官に封鎖され、校外に出ることを禁止されているという。

 学生らは集団抗議デモを計画したが、大量の武装警官に監視されているため、計画は阻止されたようだ。

 現地の情報によると、当局は5000人の武装警官を江西省南昌市に進駐させ、隣の湖南省からも兵力を緊急調達しているという。学生らは武装弾圧を憂慮している。学校周辺の商店主からも、大量の武装警官を目撃したなどの情報が寄せられている。

 今回の学生抗議暴動事件はすでに国内外のメディアに注目されている。中国当局は10月29日、関連の報道を封鎖、インターネット経由による外部への最新関連情報と写真の発信を遮断している。

 インターネットのフォーラムでは、学生の抗議文章や、写真、映像などが削除された。また、多くの学生は退学することを決めているという。

 今回の学生暴動の原因について、孫文広氏(前山東大学教授)は、同様の騒動が各地で発生していると指摘し、ここ数年大学が新入生募集の枠を増やし続けために大学生の数が激増しており、就職が難しくなっている、それに加え、卒業証書交付の約束も破られているため、高額の学費を払った学生は、積もりに積もった鬱憤を爆発させたと分析している。

 北京理工大学の胡星闘教授は、一部の政府機構や幹部、大学関係者は詐欺行為を行っていると指摘し、「新入生を募集する際に、学校側は過大な宣伝を行い、多くの優遇措置を約束したが、実際には実現されていない。近年、中国の教育の産業化が急激に進み、大学は経済利益を執拗に追求、全社会でお金が物を言う価値観が定着した。こうした状況が今回の暴動を招いた」と説明した。

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