中国重慶市:虫害深刻、森林危機に直面

2007年08月12日 14時45分
 【大紀元日本8月12日】四川省重慶市は、立て続けに起こった干ばつと洪水被害に続いて、現在、深刻な虫害に見舞われている。全市で、延べ12万ヘクタールの森林が各種の虫害の脅威に曝されており、地元の林業局は4度にわたり虫害警報を発令し、期限を切って害虫を撲滅するよう求めた。

 「重慶晩報」によると、重慶市の多くの場所で毛虫の被害が発生した。新牌坊地区では毛虫が林道の葉っぱを食い尽くした。長さ2~3センチの毛虫は、白い糸を吐いて葉っぱにぶら下がるが、少し強い風が吹くと、パタパタと地面に落ちてくるという。あまりにも大量の毛虫が木の葉っぱを一斉に食い尽くしたため、日陰もなくなったほどに深刻な状況だという。

 重慶の栄昌、秀山地区では、プラタナスが「緑葉吸血鬼」とよばれる2~3センチの虫の大群に犯されている。この害虫は葉っぱの裏面から液汁を吸い、茂った樹木を痩せた枯れ木にしてしまうという。専門家によると、危険性林業有害生物に指定されているこの害虫は、これまで重慶市に現れたことはないということだが、今年は、秀山、栄昌、石柱、黔江などで発見されている。この害虫に対する有効な退治方法はまだないという。

 巫山地区では、「日本カラマツカサアブラムシ」の被害に悩まされている。この害虫が重慶市で発見されたのは初めてである。長さは1センチほどで小さく、羽が付いている。被害に遭った樹木は上から下へと枯れて死んでしまう。この害虫が松の木に進入すると、幹全体が白色の臘質絨毛でおおわれる。

 庫区地区では、5300ヘクタールあまりの森林に、長さ2センチほどで、羽がついており、甲殻虫類に属する害虫が、松の木に被害を及ぼしている。特に、景色の奇麗な巫山巫渓等にある華山松が、約470ヘクタールにわたってこの害虫の被害で枯れてしまった。

 万州地区では、毒蛾が大量発生し、大半の柏樹林を食い尽くした。この毛虫は人体に対しても有害で、体に落ちると、分泌される毒素が皮膚を刺激し、痒みと炎症を引き起こすという。

 大足および永川地区の間にある巴岳山竹林は、今年の5月~7月にかけて、イナゴの大量発生によって大きな被害を受けた。特に巴嶽山の約200ヘクタールの竹林では、ほとんど全ての竹の葉にイナゴがくっついているほどに多かったため、地元の住民は、薬物を空中へ打ち上げ、爆発後にその薬物が竹林に落ちる仕組みでイナゴを退治したところ、収集したイナゴの死骸はおよそ9トンにも上ったという。

 重慶森林防御部の情報によると、南山、歌楽山、鉄山坪等の都市では、肺葉シロアリの被害が深刻で、今年はおよそ670ヘクタールの森林が被害を受けているという。

(記者・馮長楽)


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