THE EPOCH TIMES

中国:広州駅で帰省客圧死、装甲兵が駐留

2008年02月06日 12時11分
 【大紀元日本2月6日】ここ数日広州駅で立ち往生する帰省客が激増し、70万人近くに上った。当局による協力もむなしく3日連続して並んでいる帰省客が押しつぶされる事件が発生。湖北省籍の出稼ぎ労働者が人並みに押され転倒し、踏まれて死亡した。胡錦涛国家主席は広州軍区装甲軍1500人を広州駅に駐留させ、大規模な群衆事件の発生を防いでいる。

 <労働者が踏まれて死亡>

 広州公安局3日の発表によれば、湖北省籍の出稼ぎ労働者は人並みの中で転倒し踏まれた後、救助の甲斐なく死亡したとのこと。広州市公安局副長・祁暁林氏の話では、死亡した労働者は広州市番禺区の某時計公司の従業員・李紅霞で、湖北省監利県白螺鎮の出身者であることが判明した。

 1日午後3時、李紅霞と曾祥均ら同郷者8人は広州駅で列車を待っていた。午後9時ごろになり、駅の広場の外にいた人々が広場に向かうためにどっと溢れかえり、李紅霞と曾祥均は人並みに押され転倒。現場にいた警察官が発見し群衆の中から助け出して駅広場にある医務室に運び、緊急救助した。

 軽いけがで済んだ曾祥均はすぐに意識を回復したが、李紅霞は意識が戻らず広州陸軍総合病院に緊急搬送されたが、傷の程度が重かったためその日の晩0時ごろに死亡。

 <共同歩調取れず事故が発生>

 事態が収拾できないほどに発展してしまったのは当局が混乱したニュースを発表したところによると大衆は批判している。京広鉄道湖南区域は雪害で運行できないため、数日前に当局が民衆に対し、切符を払い戻しし、広州に留まって年を越すよう呼びかけた。しかしその後、政府と地方メディアは「列車が正常に回復した」、との情報を発表し続け、5日間で広州の労働者全てを解散させたニュースは、一部の帰郷をあきらめた労働者たちに再び希望を持たせたため、広州駅の人込みは再び最高潮に達してしまった。

 1日、広州駅が送り出した乗客は22万人、過去最高であった。しかし駅の外にはさらに20万人以上が押し寄せ、2日の人の流れはピークに達した。その数30万人以上。

 当局は6千人の軍警察を配置し秩序を保っていたとのことだが、RFAの現場取材によれば、軍警察と関連部門の共同歩調がとれておらず、列がどのように駅広場に入ればいいのかはっきりした指示を出しておらず、警察は時折群衆用の鉄柵を遮り、また突然開いて人々を通していたため何度も混乱が繰り返されていた。このような状況が3日間続き、人が踏まれるという状況が発生したのである。

 この湖北省籍の労働者以外にも、1月31日の夜7時前後に広州駅東広場の臨時通路でも事故が起きている。2人の乗客が混雑の中で転倒し、一人は腿を踏みちぎられ、あとの一人の状態は不明。

 <胡首席が装甲軍を駅に駐在させる>

 この状況に応じ、広州軍区は2日晩夜通しの緊急会議を開き、兵士の派遣方案を検討。前日の午前5時首相決定を下し、中央軍事委員会が執行を承認。広州軍区の某装甲軍と大隊1500人が出動し、当日午後12時全員が駅に到着、配置された。

 広東省委員会書記・汪洋氏は市内にある駅も警備を要し、分兵して警備する動員を要求。広東交通庁春運オフィスは東莞市に通じる広州の公共交通手段を全て封じ、群衆が広州に押し寄せるのを阻止するよう強硬な指示を出した。

 広東省公安庁によると、2日になり駅周辺地区の警備人員は8千人に増やされたが、秩序維持の任務が困難になり、警察が負担に耐えられなくなったため広東省政府は特別に軍部に救援を要請した。

 <寒さと飢えで倒れる待機客>

 連日の冷たい風と小雨の中、駅の中で待機する乗客の中には倒れて運び出される者も出てきた。臨時に設置した救護センターの衛生条件も良いものとは言えない上、大多数の待機客は木綿の掛け布団を持たず寒さの中地面に新聞を敷いて休んでいた。

 多くの数日間待機している乗客に話では、救援物資は少なく、老人、弱者、病人にほんの少しのミネラルウォーターとビスケットが配られただけで、他の乗客は飢えて凍えているしかないという。また、現場の医務室職員の話では、近日すでに7千人以上の旅客が身体の不調のため治療を要し、警備と作業職員の約3分の1は風邪などの病気にかかっているとのこと。

 <豪雪が続き多くの省で被害が拡大>

 災害状況のほうでは、豪雪が続くため、広州鉄道グループから湖南省内京広線全線は急を要し、600本以上の電線が氷雪の重みで倒壊、150ヶ所以上の駅区鉄道信号の電力供給は断たれているとの知らせが入っている。このほか、湖南省郴(ちん)州では9日、衡陽では4日、耒(らい)陽では広範囲にわたり電力供給が停止しているという。

 貴州省の状況もさらに拡大しており、停電している県はすでに50、電力供給が断たれた人々は1千万人を超える。福建省では電網の被害が27県にまで拡大。福建電網と華東主網の2つのネットワークはすでに中断している。

 浙江省は50年に一度の雪害に見舞われ、2日午後までの同県被災者人口は合計2381万人、死者5人、直接経済損失50億元。湖北省ではすでに22点xun_ネ上降雪が続き、1954年の15日間を超え、さらに1916年、1933年の降雪記録を塗り替える稀に見る記録だろう。

 新疆では局部地区では零下30度まで気温が下がり、30万頭以上の家畜が被災、3万頭近くが凍死している。

 
(翻訳・坂本)


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