THE EPOCH TIMES

【党文化の解体】第2章(9)「天に対する畏敬を批判する」

2008年05月24日 11時47分

 2.伝統的観念を批判する

 「天の運行は健やかにして、君子もって自ら強めて休まず」「地の勢いは坤なり、君子もって徳を厚くして物を載せる」。易経の冒頭にある二つの卦には、中国人の天地に対する態度が現れている。君子は、天道に従ってこそ自ら強くして休まず、従順で深く厚い道徳をもって万物を承り載せるというものだ。

 人に対しては即ち、真心を持って信頼し合い、仲睦まじくし、他人の身になって物事を考えることを重んじる。自分の家の年寄りに対する尊敬と自らの子供に対する愛情は、すべてのお年寄りと子供にも及び、所謂「信を説いて、睦を修める」、「他人の老人にはわが老人のように接し、他人の子供にもわが子のように接する」というものであった。

 「天地人」の 三才が定まり、伝統的な観念の根本も決まっていた。中国人は、天を敬い、地を敬い、神を敬い、先祖を敬い、これによって日常生活の処世の道もまた形成され、代々伝わって来た。

 しかし共産党は、「共産党宣言」で「伝統的な観念とは徹底的に決別しなければならない」とした。伝統的な観念に対する批判は、中国人の生活から伝統文化と信仰を徹底的に取り除くのに必須な手続きであった。

 中共は政権を立てた初期から、 「社会発展史」教育を通じて体系的に全人民を洗脳し、中国がおよそ百年の間に列強の侵略を受けた原因が、伝統文化から来る「立ち後れ」「愚昧」であるとして、伝統的な社会を「腐敗して沒落した」古い社会として描き、伝統的な観念の中の信仰部分を 「愚昧と迷信」と称し、その中の道徳部分を「人食いの礼教」だとした。

 このように中国人民の民族自尊心と自立の念願を利用し、中共は全国的に所謂「封建迷信を打破する」運動を発動し、「古い風俗と習慣を直そう(移風易俗)」というスローガンを打ち出して、一切の伝統的信仰に関係する民間活動を途絶させた。

 同時に中共はまた伝統的な観念が「封建的な統治者」の代わりであり、人民を痲酔させる政治道具だとして、「人々を搾取される生活に満足させるようにした」と批判し、伝統的な社会秩序を、民を圧迫する 「封建種族制」「封建専制」と同じであると批判し、伝統文化を根絶する運動を政治のレベルにまで発展させた。このようにして大規模な大衆運動を通じて、民間で相変らず維持されている伝統観念の言語と行為を「監督」「検挙」「摘発」して、それを根絶する目的に到逹した。

 ここで、中共に批判された伝統的な観念の例をいくつか見てみる。

 2-1) 天に対する畏敬を批判する

 中国人は、かつて一貫して天を畏れ敬ってきた。たとえ明確な信仰がない人でも 、神様(老天爺)を信じていた。中国人の伝統観念の中では、天はたとえ形象がなくても、知らないことはなく、存在しないところのないものであった。

 

(イラスト=大紀元)


王朝の末期あるいは社会が普遍的に堕落した時、天は災難を振りかけるが、その前に警告をする。所謂「天が象を垂れ、その吉凶を見る。聖人はこれにしたがう」というものだ。

関連キーワード
LINE NEWSに『中国の今を伝える 大紀元時報』を登録する方法
^