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突然死亡した蜜蜂

中国広東省:蜜蜂の突然大量死、養蜂業に大打撃

 【大紀元日本10月28日】中国広東省始興県で今年7月末から、蜜蜂の突然大量死事件が発生している。統計によると、この状況をコントロールすることが出来なければ、蜜蜂の死亡は来年の1~2月まで持続するという。

 *全県の6割で発生

 「羊城晩報」によると、始興県養蜂協会の何衍彬会長は、同県の養蜂事業はすでに40年の歴史があり、これまでに何の問題もなかったが、2004年より蜜蜂の大量死亡が発生してから、状況は年々深刻になっていると語った。現時点では、全県の3割の蜜蜂が突然死亡し、合計2千箱以上の巣箱が損失を被り、直接経済損失は50万~75万元(約4800万~7000万円)に上ったと説明した。

 情報筋によると、蜜蜂の生態で一年の内の10月から翌年の2月までの期間が死亡時期になるが、今年は早くも7月末から始まって、死亡率はすでに前年度の約20%で、このまま続くと10月までに昨年の30%の死亡率に達してしまうという。

 今回の蜜蜂の突然死は始興県付近の江口、沈所、花山、城南、太平等地方都市の養蜂場で発生したが、県中心の隘子、頓崗、馬市等都市の養蜂場ではこの問題は発生していないという。
巣箱を扱う養蜂業者


 *養蜂場を厚く覆った蜜蜂の死骸

 始興県沈所鎮大嶺下村の養蜂場は、蜜蜂数万匹以上の死骸で覆われ、一部衰弱になった蜜蜂も空中で弱弱しく旋回してから、地面に落ちてしまう状況であるという。情報筋によると、死亡した蜜蜂の腹部は硬く腫上がる症状が出ているという。

 40箱の巣箱を保有している養蜂農家の盧春光さんは、すでに10数箱の蜜蜂が死亡していると語った。盧さんは、これまでに毎朝8時ごろに巣箱の置き場所に出かけると、ハチミツを採集するために、蜜蜂が巣箱から一斉に飛び出す光景を見るが、今年7月に入ってから、それが少なくなったと語った。一部の蜜蜂は空中で何回か旋回してから地面に落ちてしまう。また、これまでに蜜を採集して戻った蜜蜂は巣箱に張り付くように懸命に働くが、今は、戻った蜜蜂は地面に落ち働けない状態だと語った。

 *原因不明の大量死

 養蜂家らはここ数ヶ月間、蜜蜂を元気にさせるために花粉、アトロピンおよび抗生物質を蜜蜂に与えたが、状況は一向によくならないという。蜜蜂の死亡原因については諸説紛々で明らかになっていない。

 ある農家は、女王蜂に問題があるのではないかと懸念した。しかし、一部の農民らはすでに新しい女王蜂を仕入れたが問題解決にならず、死亡率は増加する一方だった。また、有毒花の蜜を採集したからだとの懸念に対して、有毒な花や草は見つかっていない。また、大気中に有毒化学物質が残留しているかまたは、周辺で噴霧された農薬が原因であるとの説も出ていて、そのために、雨の多い時に蜜蜂の死亡率が下がり、乾燥時期になると蜜蜂の大量死が発生すると裏付けている。一方、ユーカリの花からしか蜜を採集しない蜜蜂を飼っている農家は、蜜蜂にエネルギー補給として白砂糖を与えている。農家は白砂糖に問題があるのではないかと懸念しているが、測定する機器がないため、確認することはできない。

 始興県当局は蜜蜂の突然の大量死に強く関心を寄せているが、測定機器や専門家が不足しているため、調査は難航している。当局は現在、広東省政府に対してこの問題の調査および解決の助けを求めている。

 一方、韶関市農業局獣医科の黄科長によると、2006年に楽昌市でも同様の蜜蜂大量死問題が発生したとし、当時は省の昆虫研究所の協力下で原因を突き止めて、薬物の投与によって問題解決した。しかし、今回の大量死の原因について未だに不明な為、早急に調査する必要がある。

 日本はハチミツ輸入国として世界で上位を占めており、特に日本の場合は95%以上が中国より輸入している。しかし、中国でこれまでに発生した一連の食品問題によって、国内のハチミツメーカーはすでに中国産から他国産のものに切り替えた企業も出ている。

 
(翻訳編集・余靜)


 (08/10/28 05:54)  





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