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【ハーブティーを楽しみましょう】(16):西洋のこぎり草

 【大紀元日本10月16日】「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップとかのこ草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たらすぐに、常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M. Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。 

 
西洋のこぎり草(Achillea millefolium)

 
西洋のこぎり草(絵・前田純子)

今回のハーブは西洋のこぎり草、ハーブ名はコモンヤローです。西洋のこぎり草はキク科の多年草で、20cmから60cm位に伸びます。ヨーロッパ全土に自生し、暑さ、寒さにも強く、道端や乾燥した草地などに多く見られます。葉はのこぎりの歯のような切れ目が入った羽状で、枝の先に白やピンクの小さい花を固まり状に付けます。開花は6月から10月頃です。ハーブ用には、開花時に根から7、8cm程のところで切って束にし、日陰で干して乾燥したら、太い茎を除き小さく切って使います。

 【適用】

 西洋のこぎり草のフレッシュな葉は、サラダやスープのトッピングに、あるいはクリーム状の柔らかいチーズに混ぜても爽やかな味が楽しめます。スパイスとして脂肪分の多い料理によく合い、消化を助けるので、地方によっては肉料理のグレービーに入れたり、ソーセージのスパイスとして使います。

 西洋のこぎり草の薬効については、一般的に胃、腸、胆嚢の働きを整え、食欲不振を改善し、胃炎や胃痙攣を鎮める効果が知られています。また、カリウムを多く含み、腎臓の働きを活発にする効果があります。ただし、このような症状には、他にもっと効果が顕著なハーブが色々あり、これらのハーブとミックスして使用すると西洋のこぎり草の有効成分が活かされ効果を発揮します。ここでは、もっとも大切な働きである婦人自律神経失調症の改善について書きましょう。症状としては原因不明の下腹部の激しい痛み、痛みの位置は一定せず、腰痛を伴います。このような症状がある人は一般的に生理痛も激しいようです。このように深刻な病気があるわけではなく、機能不全によって起こる症状には西洋のこぎり草のお茶と入浴が効果的です。

 【西洋のこぎり草茶の作り方】

 西洋のこぎり草のハーブ茶さじ1に熱湯カップ1を注いで15分置いた後、こして飲用します。このお茶を1日3回、少なくとも1ヶ月続けて飲んでください。症状が改善しない場合はさらに続けて飲む必要があります。西洋のこぎり草のお風呂を併用するとさらに効果が高まります。

 【西洋のこぎり草入浴剤の作り方】

 西洋のこぎり草50~75gに熱湯1リットルを注ぎ20分置いた後、こします。この溶液を一回分の入浴剤として使用します。腰湯の場合は、湯量により2回から3回分として使えます。こちらも1ヶ月以上、続けてください。体質によっては湿疹が出る場合があります。そのような場合は使用を中止してください。

 【有効成分】

 芳香油、アズレン、苦味素、フラボノイド、ミネラル類(特にカリウム)

(エリカ)

 (08/10/16 00:00)  





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