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中国社会の暗部を報道、記者の逮捕続発

 【大紀元日本12月24日】中国では、社会の隠蔽された暗い側面を取材する記者が逮捕され、収賄などの罪を科せられる事件が多発している。政権の汚職・腐敗を暴露するジャーナリストはハイリスクを伴う職業と専門家は指摘する。

 中国当局の国営メディア・中央電視台(CCTV)で法律番組を担当する女性ジャーナリスト李敏記者は、このほど北京市の自宅で検察当局に強制連行された。また「北京網報」の関鍵記者は山西省で取材中に警察当局に密行で逮捕され、2週間後に明るみになった。さらに唐山電視台の副台長で時事評論番組の総プロデューサー王連英氏は12月12日に北京市で逮捕されているが、その理由は現在のところ明らかにされていない。

 香港の人権団体「中国人権民運信息中心」の情報によると、王連英氏が総プロデューサを務めていた50分間の生放送番組は北京市、天津市、河北市などの都市の暗い側面を頻繁に暴露しており、唐山市では最も高視聴率の時事・政治番組である。情報筋によると、王連英氏の逮捕の裏に、政治的な動きが絡んでいることは排除できない。

 浙江省在住の記者・昝愛宗氏は一連の記者逮捕事件について、中国で負のニュースを取材・報道において、地方政権の利益に触れるとリスクが高まることを指摘。「まず、逮捕し、それから(収賄など)『犯罪を立証する証拠』の収集が始めるのです」と語っている。

  2007年6月、中国最大の経済紙「第一財経日報」の傅樺記者が、吉林省の警察に逮捕され28日間拘留された事件があった。傅樺氏は、米国VOAの記者の取材を通して、拘留期間中に長時間の虐待・拷問を受け、闇社会のメンバーであるとの自白を強要されたことを明らかにした。数年前、現地空港の欠陥建築問題を明らかにする2つの取材報道を出したことに対する報復だったと示唆した。

 傅樺氏は、長年にわたり裁判官を務めた後、記者に転身。傳氏の話によると、拘留期間中、警察から収賄4万元(約50万円)の罪を認めるよう強要され、指示に従わなければ家族に不利をもたらすと脅迫された。

 今年42歳で職を失った傅樺氏は、最近のメディア記者に対する一連の逮捕事件は、自らのケースと同様であるとし、「この現状は、一人や二人の不幸ではなく、中国のメディア全体に及ぶ不幸」と語っている。

 

 
(翻訳編集・叶子)


 (08/12/24 05:40)  





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