【大紀元日本8月1日】米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のコメンテーター、デービッド・フェイス氏の23日付け論評によると、サム・ブラウンバック上院議員(カンザス州・共和党)とアーレン・スペクター議員(ペンシルベニア州・民主党)は、ネット検閲突破ソフトを支援する予算3千万ドルを米上院国務省歳出法案に盛り込むよう要求している。フェイス氏は、中国やイランを始めとする情報統制の厳しい国では、同ソフトの需要が急増しており、今後人権問題を解決していく上で重要な役割を果たすと述べている。
フェイス氏によると、今回の予算案で注目を浴びたのはインターネット監視制御を突破するソフト「グローバル・インターネット・フリーダム・コンソーティアム(Global Internet Freedom Consortium、通称GIF)」。中国政府から迫害を受けている「法輪功」が2000年に米国で開発したソフトで、監視の厳しい国内のサーバーをすり抜け、海外のインターネット・サーバーに接続し、ウェブのダウンロードやEメールへのアクセスを可能にするという。イランで大規模なデモが起きた6月20日、1日で100万人以上のイラン人がGIFを利用し、検閲されていないウェブサイトに3億9千万回アクセスした。また、ビルマで大規模なデモが発生した2007年8月、ビルマ国内での同ソフト利用率は3倍に増え、2008年3月に起きたチベットでの抗議事件の時は、チベット人による利用率が300%急増した。
GIFソフトの利用者が増えるにつれ、国家も巨額の予算を投入して検閲に力を入れてきた。「グリーン革命」以来、イラン政府はハイテク技術を導入し、国内のインターネット・ユーザーの活動や通信の傍受活動を行なっている。世界で最もネット検閲に力を入れている中国では、40,000人以上のインターネット警察を各政府機関に配備し、ネットの情報封鎖にあたっている。
しかし、海外の情報を求めるネット・ユーザーの声は止まらない。世界中のGIF利用者が1千万人に達しようとしている中、同ソフトの容量は120万人にしか満たない。イランで6月に大規模なデモが起きた時、利用者の急増で容量が足りなくなり、一時ストップせざるを得なくなった。たくさんのイラン人は、システムの回復を要求するメッセージを送ってきたという。あるネット・ユーザーは「GIFがなければ、真のデータ、真のニュースに触れることができない」と述べている。もし、この3千万ドルの予算がGIFの支援に使われれば、GIFは1日あたり5千万人にサービスを提供できるといわれている。
しかし、この予算の可決については楽観視できないとフェイス氏は述べている。GIF支援のための法案が可決されれば、明らかに中国やイランを刺激するからだ。人権問題を重視するのか、それとも外交を優先するのか。オバマ政権の決定を、数千万人のGIFユーザーが、見守っている。
(記者・田清、翻訳編集・余靜/田中)
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