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豪州、ケビン・ラッド首相(Getty Image)

豪首相、中国を牽制: 「誰を入国させるかは我々が決める」

 【大紀元日本8月26日】米国に亡命したウィグル人権活動家ラビア氏に、豪州入国ビザを交付したことで、中国当局が豪州訪問を取りやめるなどの報復措置に出たことに対し、豪州のケビン・ラッド首相は21日、「オーストラリア政府が誰を入国させるかを決める。他の国の許可を取る必要はない」と述べた。

 8月初めに、豪州北部ケアンズで開かれる太平洋諸島フォーラム(PIF)に出席予定の中国の何亜非・副外相は、「外交ルート」を通じて出席を取りやめる旨を通達。豪州外務省の先週の発表によるもので、理由は豪州がラビア氏に入国ビザを交付したため。

 同件について、ラッド首相は8月21日、ハワード前首相のかつての選挙時の発言「誰が豪州に入国するかは我々が決める」を引用。

 ラビア氏への入国ビザ交付の件について、野党のビショップ副党首が「無謀な行為」とする批判に対して、スミス外相も反撃。「(野党自由党は、)伝統的な言論の自由の価値観に立脚せず、重要な問題において政治利益を得ようと卑怯にも企んでいる」と述べ、両党が一貫して対中国政策を執行するとの与野党の共同認識に違反するものだ、と非難した。

 ラビア氏を起因とする豪中両国の摩擦は、メルボルン国際映画祭が導火線になっている。今年の映画祭で中国当局は組織委員会に対し、ラビア氏に関するドキュメンタリー映画「愛に関する10の条件」(10 Conditions of Love)の上映中止を要請したが拒否された。中国当局は政治的な問題とし、同映画祭で上映予定の3部の中国映画も抗議のため参加中止を表明。その後、同映画祭の公式サイトが中国からとみられるハッカーの攻撃を受けた。

 ラビア氏は8月8日に豪州を訪問し、同映画祭に参加した。滞在期間中に、同氏は中国大使館前での抗議活動にも参加し、最近発生した中国新疆ウィグル自治区での武力弾圧事件について記者会見を行った。

 ラビア氏への入国ビザ交付問題のほか、中国当局は最近、商業機密侵害と非国家公務員収賄の容疑で、英豪系の資源大手リオ・ティント社の上海支社総支配人スターン・フー氏(Stern Hu)と同支社勤務の中国人社員3人を正式に逮捕している。これら一連の事件で、豪中関係には明らかな亀裂が見られ、「今、最も冷え込んでいる」と報じるメディアもある。

 これについて、ラッド首相は20日、ニュージーランド総理との共同記者会見で、「豪中関係は常に難題に直面しており、これからもしばらく続く」と述べ、「スターン・フー逮捕事件や、ラビア氏の訪問などにより、両国間に生じた緊張関係を、(我々)は冷静かつ適切に処理すべき」として、オーストラリアの国益と中国との利益関係の両方を考慮すべきことに言及した。

(翻訳編集・葉子、趙MJ)


 (09/08/26 23:31)  





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