【大紀元日本10月6日】旧暦の8月15日(今年は新暦10月3日)は「中秋の節句」で、華人社会では今も大切にされる伝統的な祭日である。その日人々は、月をかたどった「月餅」を食べて一家団欒を互いに確認するという風習があり、シーズンになると、月餅が親しい人への贈り物にも使われる。
ところが、近年、100%黄金で作られた高価な「黄金月餅」が発売されている。購入者の大半は贈答用と答えている。もちろん、この「黄金月餅」は食べ物ではなく金塊だ。本物の月餅の中に貴金属を埋めるバージョンもあるそうだ。
中国メディアの報道によると、今年、中国東北部の長春市にある貴金属店が発売した「黄金月餅」の重さは約50グラム。値段は15900元(約21万円)。上海市でも18868元(約25万円)のものが発売された。数年前には、南西部の昆明市で、31万元(約410万円)の月餅セット(高級カメラ、ブランド腕時計、および100平米の住宅が含まれる)があったという。
数年前から、中秋のシーズンになると、農民の平均年収の数年分に相当する、高価な「月餅」が出回り、売り上げをどんどん伸ばしているという。
中国国内紙「新文化報」の報道によると、購入者対象の街頭調査で、62%が贈呈用と回答。中には「贈らないと事がうまく運ばない」と漏らす人もいた。ある民間企業の総務課責任者は、「毎年の中秋シーズンになると、取引先や上司に何を贈ればいいのかと悩んでしまう。高価なものは経費ではおりない。安ければ相手に嫌われる」と語った。
一般国民の間では、「黄金月餅」は幹部の汚職に拍車をかけるとの懸念が高まっている。
(記者・呉偉林、翻訳編集・叶子)
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