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(NASA/gettyimages)

宇宙ゴミ増大、増える衝突の危険

 【大紀元日本11月12日】

 宇宙開発のための探査活動が軌道上で活発化し、宇宙ゴミ(スペースデブリ)が増大し、衝突の危険性が大幅に高くなった。英国航空宇宙の専門家は、将来、衝突を避けるための宇宙開発コストが大幅に増大すると発表した。

 軌道上では物体の間隔5 km以内が近距離接触と定義されている。英国の研究予測では、今後10年間の間に、近距離接近の可能性が50%増加し、2059年には250%増して週に5万回以上に達する事を示唆した。

 宇宙ゴミは,寿命が尽きた廃棄衛星やロケット最終段階の残骸で、人工衛星の部品、宇宙船の破片、宇宙爆発の粒子、塗料物などである。

 2007年に、二つの衝突事件があり、軌道上の空間が急速に悪化し、今現在コントロールできない状況である。まず、1月に、中国の四川省での中距離対衛星ミサイル発射で古い気象衛星「風云一号」が衝突破壊した。この爆発によって生成された破片は全体の70%の衛星に影響を及ぼし、700の破片が衛星に衝突した。そして2月に、アメリカのイリジウム通信衛星と廃棄されたロシア軍用通信衛星が、シベリア北部で衝突した。この二つの事件で発生した破片は宇宙ゴミの総量の40%を占めた。

 サウス・ハンプトン大学工程学院の研究リーダーである、ヒュー・ルイス(Hugh Lewis)氏は、「3月に起きた事件では、大きさがほんの1センチ程の小さな物体が、国際宇宙ステーションの近くで飛んでいるのが確認され、宇宙飛行士はしばらくの避難を余儀なくされた。軌道内を飛んでいる物体のスピードは恐ろしいほど早く、秒速、7・5キロで、二つの物体が衝突する相対速度は秒速、15キロである、一つの小さな大理石の塊でも宇宙船を破壊できる」と述べた。

 予測としては2059年に、衛星の衝突を避けるためにかかる時間、技術、コストは2019年の5倍である。米軍は火曜日に表明を発表し、毎日、800の衛星の衝突に対する追跡調査を実施し、年末には、500の衛星への監視を追加する予定。

 ルイース(Lewis)氏は「軌道上の宇宙ゴミの増加は非常に深刻で、この状況を制御できなくなる前に、我々はただちに行動しなければならない」と述べた。

(翻訳・周)


 (09/11/12 05:00)  





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