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国民党・馬英九総統(左)と民進党・蔡英文主席(大紀元)

台湾・統一地方選:民進党復活、国民党後退 馬総統の中国政策に影響か

 【大紀元日本12月8日】台湾で5日、17県市の首長、議員らを改選する統一地方選挙の投開票が行われた。与党・国民党の得票率は前回の50・96%から47・88%に下がったのに対し、野党・民進党は前回の41・95%から45・32%に上昇、その差は2・56%に縮まった。国民党の得票率の大幅な後退は、馬政権の求心力が低下したことの表れであり、今後馬総統の中国との関係強化政策に影響が出るものと見られている。

 今回の地方選挙で、国民党は14県の首長(知事)を確保したが、宜蘭県と花蓮県を失った。民進党は国民党の現職を破って宜蘭県首長のポストを獲得するなど、現在4県を確保している。

 馬英九の中国政策に影響か

 国民党は野党時代、馬英九総統の高い人気で05年の統一地方選から総統選まで圧勝してきた。今回の選挙結果は、700人以上の死者・行方不明者を出した台風被害での失策などで、馬氏の人気に陰りが出たことを印象づけた。

 馬英九総統は記者会見で、得票率の低下に関し、「理想的ではないし、警告は受け止める。しかし、選挙結果は一つの要因だけで決まるものではない」と評価を避けるとともに、謙虚な態度で結果を受け止め、改革を着実に進めると強調した。

 AFPの報道によると、台北の東呉大学政治学者・徐永明氏は、「(今回の地方選の結果によって)馬英九総統は、中国との関係を強化する政策を調整するか、スピードを遅らせることになるだろう」と指摘する。

 また、台北の中国文化大学政治学教授・蔡瑋(さい い)氏は、「馬英九氏がもし、国民の不満を自分の中国政策への不信としてとらえることができたら、(中国との関係に)もっと慎重で保守的になるだろう」と述べた。 

 民進党:「国民は馬総統への信頼を失った」

 一方、民進党は、かつての看板であった陳水扁前総統の逮捕などで退潮傾向にあったが、蔡英文主席が就任後、初の大型選挙で大きく躍進し、反転攻勢の足がかりをつかんだ。

 蔡主席は「谷底からはい出すことができた。団結し、次の成功を手にしよう」と会見で述べ、12年の次期総統選で政権奪回を図る決意を示した。

 蔡主席は、低迷期に応援してくれた民衆に感謝の気持ちを表すとともに、得票率上昇の理由を「国民が馬総統への信頼を失った」とし、過去一年間、与党は経済政策の失敗で、国家と民衆に大きなダメージを与えた、今度こそ反省して、民衆の声を受け入れ、政策を検討すべきだと指摘した。

 民進党は選挙戦で、馬政権が中国と締結を目指す「中台経済協力枠組み協定」(ECFA)が地場産業に打撃を与えると非難し、国民党の猛追を受けた嘉義県など南部3県の県長ポストを維持した。中台経済の緊密化を進める国民党は、対中警戒の民意に配慮する必要に迫られそうだ。

(翻訳編集・楊J)


 (09/12/08 08:12)  





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