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中国の民主活動家・劉暁波氏

民主活動家に11年の懲役刑、各国が非難の声=中国

 【大紀元日本12月29日】監禁中の中国国内の民主活動家・劉暁波氏(53)は、クリスマスの25日に、「国家政権転覆罪」で懲役11年、公民権剥奪2年の判決が言い渡された。国際社会は、中国当局の量刑は重過ぎると非難、釈放を求めている。

 北京の第1中級人民法院(日本の地方裁判所にあたる)は12月25日に今回の判決を下した。裁判所の前では、米国や英国など15カ国の大使館員らが集まり傍聴を求めたが拒否された。劉氏の妻は同日午後、上訴の意向を示した。

 劉氏は元北京師範大学文学部講師。1989年に武力弾圧された大学生民主運動「天安門事件」に参加したため、「反革命の罪」で投獄された。釈放後も民主運動を続け、幾度か逮捕・監禁が繰り返された。2009年6月23日に政府転覆扇動などの容疑で北京市公安局に正式に逮捕された。

 駐中国米国大使館の政治事務を主管する外交官は、劉氏の釈放を求め続けていくとし、「すべての公民が平和的に政治観点を表明する権利、嘆願する権利など最も基本的な自由を尊重するよう、当局に求めていく」との声明を発表した。

 また、ドイツ、スウェーデンなどを含め欧州連合も本判決は重すぎるなどの懸念を示した。

 国連の人権問題の特派員ピライ氏は、監禁中の劉暁波氏は厳しい拷問を受けていると指摘、中国当局の人権保護の約束に疑問を呈した。

 国境なき記者団や、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」、アムネスティ・インターナショナルも、この判決は中国の恥であるとか、劉氏個人への侮辱と悲劇であるなど、当局を非難する見解を示した。

 香港では、12月26日午前、民主団体「支聨会」のメンバー約30人が中国当局の機構「中聨弁」までデモを行い、劉氏の有罪判決に抗議した。

 当局に武力弾圧された1989年の大学生民主運動「天安門事件」の学生リーダーで、米国在住の王丹氏は声明を発表、国際社会に対し、中国の現状に目を逸らさないよう繰り返し呼びかけ、中国の経済発展の裏で、中国当局の政治体制はどんどんファッショ化していると指摘、国際社会はそのことを十分に警戒すべきと述べた。

 「国家政権転覆罪」は非常にあいまいな罪名であり、通常、政権に異議を唱える人々に科せられる。

(翻訳編集・叶子)


 (09/12/29 09:02)  





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